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「いき」の構造【いきのこうぞう】

日本大百科全書(ニッポニカ)

「いき」の構造
いきのこうぞう

大正・昭和期の哲学者九鬼(くき)周造の代表作。雑誌『思想』92~93号に掲載されたのち、1930年(昭和5)岩波書店から刊行された。序説、「いき」の内包的構造、「いき」の外延的構造、「いき」の自然的表現、「いき」の芸術的表現、結論の6章からなる。ヨーロッパ留学において体得した現象学的方法によって、「いき」という民族的文化現象の固有の構造を分析したものである。まず「いき」を、男女の「媚態(びたい)」における二元的関係と、武士道などにおける「意気地(いきじ)」と、仏教などに由来する「諦(あきら)め」の三つの契機によって完成させるものととらえ、さらにそれを「渋味」「地味」「上品」などから区別し、それが自然現象や芸術作品において、どのように表現されているかを分析している。そこには、日本の文化をあくまでも理性的に把握しようとする九鬼の姿勢がみられ、日本思想史研究および日本文化論における代表的な文献となっている。

[渡辺和靖]

『『「いき」の構造』(岩波文庫)』『安田武・多田道太郎著『「いきの構造」を読む』(1979・朝日新聞社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

いきのこうぞう いきのコウザウ【「いき」の構造】
哲学書。九鬼周造著。昭和五年(一九三〇)刊。日本人的な美意識である粋(いき)を解明しようとしたもので、粋は媚態、意気地(いきじ)、諦めなどの要素を含み、武士道や仏教の影響も受けているとする。

出典:精選版 日本国語大辞典
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