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あらくれ【あらくれ】

大辞林 第三版

あらくれ
小説。徳田秋声作。1915年(大正4)「読売新聞」連載。働き者で勝気なお島が、男から男へ移りながら、生活力と積極さでたくましく生きる人生を描く。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉プラス

あらくれ
1957年公開の日本映画。監督:成瀬巳喜男原作徳田秋声脚色水木洋子。出演:高峰秀子上原謙森雅之加東大介、三浦光子ほか。第12回毎日映画コンクール女優主演賞(高峰秀子)受賞

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

あらくれ
徳田秋声の長編小説。1915年(大正4)《読売新聞》に連載,同年,新潮社より単行本として刊行。幼いときに東京近郊で製紙業をいとなむ農家の養女となったお島は,養家のすすめる婿をきらって家を飛びだし,缶詰屋と結婚したり,山国の旅館の主人と関係したりするが,やがて被服廠の下請けをしている洋服屋と世帯をもつ。共働きの生活にはじめて女としての生きがいを自覚したものの,結局,お島は夫の凡庸さに愛想を尽かし,職人の一人と通じて〈独立〉しようと決心する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

あらくれ
あらくれ
徳田秋声(しゅうせい)の長編小説。1915年(大正4)1月12日~7月24日『読売新聞』に掲載。同年9月新潮社刊。気性の強いお島は継母とあわず、7歳で養女に出され、18歳で養家から家出し、その翌年後妻に入るが、そこでも「天性の反抗心」で飛び出し、山の温泉宿で女中になってその主人と関係し、東京に戻って洋服商小野田と同棲、男勝りの働きをみせるが亭主に飽き足らず、使用人の若い職人に心を移すという筋(すじ)。「現代の極(ご)く神経の荒っぽい人情を解しない」行動的な女を描くことが秋声の意図だった。それは、秋声の優れた女性描写によってみごとに客観化され、自然主義系の傑作となったが、夏目漱石(そうせき)は「フィロソフィがない」と批判した。[和田謹吾]
『『あらくれ』(新潮文庫) ▽吉田精一著『花袋・秋声』(『吉田精一著作集 8』1980・桜楓社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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