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いとおしい

精選版 日本国語大辞典

いとおし・い いとほしい
〘形口〙 いとほし 〘形シク〙 (動詞「いとふ」から派生した形容詞) 苦痛や苦悩で心身を悩ますさまを表わす。
① 自分にとって面白くないと思う心情を表わす。つらい。困る。いやだ。
※平中(965頃)二九「はかられにけりと、いとほしうて」
② 他人に対する同情の心を表わす。かわいそうだ。ふびんだ。気の毒だ。
※竹取(9C末‐10C初)「翁をいとほしく、かなしと思しつる事も失せぬ」
③ 弱小なものへの保護的な愛情を表わす。かわいらしい。いじらしい。いとしい。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一〇月十余日「うちとけて寝たるときなどは〈略〉いといとほしく見ゆ」
[語誌](1)「いたはし」の母音交替形と考えられているが、平安時代になって多用され、「いたはし」とも併用されている。その「いたはし」は、「いたはり・いたはる」が富を背景とした物質的な待遇を表わすのに応じて対象を価値あるものとして認め、大切にしようとするのに対して、「いとほし」は、あくまでも精神的な思いやりとして表現されるが、和歌には用いられない。
(2)中世から近世初期ころに、ハ行音転呼によってイトヲシとなり、さらに長音化してイトーシと発音され、いじらしい・いとしいの意が強くなって、イトシとなった。「今昔物語集」から「糸惜」〔一〇〕と漢字表記され、近世には「いとをし」「いとうし」の両形で表記されている。
いとおし‐が・る
〘他ラ五(四)〙
いとおし‐げ(いとおし‐なげ)
〘形動〙
いとおし‐さ
〘名〙
いとおし‐み
〘名〙

出典:精選版 日本国語大辞典
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