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えずい【えずい】

大辞林 第三版

えずい
[文] ク えず・し
おぞの転。中世・近世語
胸がむかつくような感じだ。不快だ。 きたなさうに、-・い色が見えたぞ/史記抄 16
恐ろしい。こわい。 日葡
薄情だ。ひどい。 わり様は前髪だてら-・い事ようするの/浄瑠璃・双蝶蝶

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

えず・い
[形]《中世・近世語》
不快である。いとわしい。
「きたなさうに、―・い色が見へたぞ」〈史記抄・佞幸列伝〉
怖い。恐ろしい。〈日葡
ひどい。乱暴である。
「お家主どのへことわって、―・い目にあはせてくれべい」〈滑・膝栗毛・発端〉

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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精選版 日本国語大辞典

えず・い
〘形口〙 えず・し 〘形ク〙
① 胸がむかつくほどに不快である。いとわしく気持が悪い。
※史記抄(1477)一七「きたなさうに、えすい色が見へたぞ」
② 面倒である。
※月菴酔醒記(1573‐92頃)上「弓を外返す事中々えずき物なれ共、顕密の二法也」
③ 自分に害を加えそうなもの、強いものなどに対して恐ろしく感じる。こわい。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)五「我が子で問ずことを知ほどな程にと云て、えずう思たぞ。あまりにをそろしいと云て、いやがるぞ」
④ 思いやりがなく扱いが乱暴である。薄情だ。ひどい。
※寛永十年刊本無門関鈔(17C前)下「飯裡に有沙、上えにやはらかなやうなが、底がえずいこと也」
⑤ 目にごみがはいったときのような感じである。
※書言字考節用集(1717)九「 エズシ〔字彙〕物入目中也」
[語誌](1)ズの歴史的仮名遣いは、ズ・ヅの別が保たれていた一五~一七世紀初頭の抄物やキリシタン資料の表記からズと考えられる。よって、ヱヅク(嘔吐する)と同源とする説には従いがたく、エの歴史的仮名遣いもエとするのが穏当。
(2)語義上、重なる点の多いオゾイ(シ)の古形オズシから変化したものか。オズシ・オゾイ(シ)がオズマシ・オゾマシなどの派生形をともなって平安仮名文学に現われる、優勢で規範的な語形だったのに対し、エズイは、抄物など口語性のあるものに現われることから見て、長らく俗語・口頭語として伝えられたものと思われる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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