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かも【カモ】

デジタル大辞泉

かも[終助]
[終助]名詞、活用語の連体形、まれに形容詞シク活用の終止形に付く。
感動を込めた疑問の意を表す。…かなあ。
「一つ松幾代(いくよ)か経ぬる吹く風の声の清きは年深み―」〈・一〇四二〉
感動・詠嘆を表す。…だなあ。…ことよ。
「天の原ふりさけ見れば春日(かすが)なるみかさの山に出でし月―」〈古今羇旅
(多く「めかも」の形で)反語の意を表す。なんで…か(いやそうではない)。
「いにしへを仰ぎて今を恋ひざらめ―」〈古今仮名序
(「ぬかも」の形で)願望の意を表す。…てくれないかなあ。
「ぬばたまの夜(よ)渡る月ははやも出でぬ―海原の八十島(やそしま)の上ゆ妹(いも)があたり見む」〈・三六五一〉
[補説]連語「かも」の文末用法より転じたもの。「か」を終助詞、「も」を終助詞あるいは間投助詞とする説もある。2は中古以降、おおむね「かな」に代わる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
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か‐も[連語]
[連語]
《副助詞「か」+係助詞「も」》副助詞「3」に同じ。
《係助詞「か」+係助詞「も」。上代語》種々の語に付く。感動を込めた疑問の意を表す。…かなあ。
「あしひきの山―高き巻向(まきむく)の岸の小松にみ雪降り来る」〈・二三一三〉
[補説]「かも」がかかる文末の活用語は連体形をとる。

出典:小学館
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大辞林 第三版

かも
終助
係助詞に係助詞の付いたものの文末用法から、一語の助詞となったもの。主として上代に用いられ、中古以降はおおむねかなとなる
体言、用言の連体形または已然形、シク活用形容詞の終止形などに接続する。
詠嘆の気持ちを込めて、疑問の意を表す。あかときの家恋しきに浦廻うらみより楫の音するは海人をとめ-/万葉集 3641今さらに妹に逢はめやと思へ-ここだく吾が胸いぶせくあるらむ/万葉集 611玉匣たまくしげあけば君が名立ちぬべみ夜深く来しを人見けむ-/古今 恋三
詠嘆の気持ちを強く表す。人ごとに折りかざしつつ遊べどもいやめづらしき梅の花-/万葉集 828うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲しのびつる-/万葉集 465くやし-かく知らませばあをによし国内くぬちことごと見せましものを/万葉集 797
助動詞「む」「けむ」などの已然形に接続して、反語の意を表す。 大船を舳ゆも艫ともゆも堅めてし許曽こその里人顕あらわさめ-/万葉集 3559 歌のさまを知り、ことの心を得たらむ人は、…古いにしえを仰ぎて今を恋ひざらめ-/古今 仮名序
打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」に付いて、願望の意を表す。 吉野川行く瀬の早みしましくも淀むことなくありこせぬ-/万葉集 119かも連語

出典:三省堂
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かも
連語
係助詞に係助詞が付いたもの。上代語 種々の語に付き、係助詞的にはたらく。係り結びを起こし、結びを連体形で止める。詠嘆の気持ちを込めた疑問の意を表す。…かなあ。 置目もや淡海の置目明日よりはみ山隠りて見えず-あらむ/古事記 あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとり-寝む/万葉集 2802
副助詞に係助詞の付いたもの。近世以降の語 種々の語に付き、副助詞的にはたらく。
「かも知れない」「かも知れ=ぬ=ん」「かも知れません」などの形で用いられる。 → かもしれない連語
(「かも知れない」などの言い方の「知れない」などを略した形として)不確かな断定を表す。話し言葉でのくだけた言い方で、「かもね」「かもよ」などの形をとることが多い。 もう学校へ行った-ね もしかして、お土産がある-よ

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精選版 日本国語大辞典

か‐も
[1] (係助詞の「か」と「も」が重なったもの。→係助詞「か」)
[一] 文中用法。係助詞的にはたらく。この場合の「か」は疑問の意を表わし、係り結びを起こす。
※古事記(712)下・歌謡「置目もや 淡海の置目 明日よりは み山隠りて 見えず加母(カモ)あらむ」
[二] 文末用法。終助詞的にはたらく。平安以後はおおむね「かな」となる。
① 体言、用言の連体形(まれにシク活用形容詞の終止形)を受ける。
(イ) 詠嘆を含んだ疑問を表わす。
※古事記(712)下・歌謡「女鳥の わが王の 織(お)ろす服(はた) 誰が料(たね)ろ迦母(カモ)
(ロ) 詠嘆を表わす。
※古事記(712)下・歌謡「御諸の 厳白檮(いつかし)が本 白檮が本 忌々しき加母(カモ) 白檮嬢子」
※古今(905‐914)春下・一〇二「春霞色のちぐさにみえつるはたなびく山の花のかげかも〈藤原興風〉」
② 已然形を受けて反語の意を表わす。上代では東歌にだけ現われる。
※万葉(8C後)一四・三四三七「陸奥の安太多良真弓はじき置きて反(せ)らしめ来なば弦(つら)はかめ可毛(カモ)
③ 「ぬかも」の形で、願望を表わす。
※万葉(8C後)八・一六一六「朝ごとにわが見る屋戸の瞿麦(なでしこ)が花にも君はありこせぬ香裳(かも)
[2] (副助詞の「か」に「も」が重なったもの) 副助詞的用法。近世以後「かもしれない」「かもしれぬ」などの形で用いられる。→かも知れない

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