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かんぬき

日本大百科全書(ニッポニカ)

かんぬき
かんぬき / 閂
門や出入口などの開き戸を閉じ固めるための横木。元来は、『庭訓往来(ていきんおうらい)』(南北朝末期~室町前期の作)にもあるように「くゎんのき」といった。貫木は当て字、閂はつくり字である。左右の扉の金具に、差し通してあかないようにした戸締り用具として古くから使われてきた。『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(931~938ころ)に門戸具として表記されていることから、初めは門に用いられたが、のちに開き戸が一般化してから(鎌倉時代以降)、出入口にも使われるようになったと思われる。平安時代に発達した妻戸などは回転扉であるが、かんぬきは用いられていない。多くは堅い木材からつくられる。閂鎹(かんぬきかすがい)という箱鉄物(はこかなもの)を用いて扉に取り付けられる。この箱鉄物の端を隠すためにつける饅頭(まんじゅう)鉄物は、城門などでは門扉の重要な装飾の一部になっている。また、近世の町屋(まちや)において戸締りのために蔀梁(しとみばり)から下の敷居まで取り付けてある堅木のことを、かんぬきということがある。昼間は取り外しておき、夜のみ使用する。堅木には溝が設けてあり、蔀梁上に収納してある戸を下ろすときに利用する。このほか、日本型漁船の船首小縁(こべり)の上部にある角形の横木をさしていうこともある。[中村 仁]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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