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けれ【ケレ】

デジタル大辞泉

けれ[接助]
[接助]係助詞「こそ」を受けた助動詞「う」「まい」に付き、逆接の意を表す。
「あれは心中者ぢゃと言はるる女郎をこそ、一生添うてござって面白うもござらう―、これはわが身へ難題を仰せかけらるると思ふ故に」〈浮・禁短気・一〉
[補説]近世上方語。「こそ多けれ」「こそよけれ」などのように、「こそ」を受けるク活用形容詞已然形活用語尾は「けれ」であるが、係助詞「こそ2用法をこの「けれ」がもつという理解が生じて、用いられるようになったと言われる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

けれ
接助
四国松山地方で用いる 理由・原因を表す。ゆえに。から。 いなごは温ぬくい所が好きぢや-、大方一人で御這入りたのぢやあろ/坊っちゃん 漱石
近世上方語 「こそ」を含む句の結びの言葉をうけ、逆接の関係で後文に続ける。が。けれども。 器量こそちがはう-、わしがかみはちぢみがみ、…奥様にもまけませねど/浄瑠璃・傾城二河白道 は、数こそ多けれ、すぐれたるは少し多けれのような用法の文語形容詞語尾けれから出たものといわれる

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

けれ
〘接助〙
① 「こそ」によって強められた前文の述語用言をうけ、逆接の関係で後文に続ける。近世初期の上方語。けれども。が。
※浮世草子・傾城色三味線(1701)湊「あれは見たよりは買徳(かいどく)な女郎といはれてこそ、うれしう御ざんしょけれ、女郎の身で、かいぞんといはるる役目はいやと」
② 原因、理由を表わす。ゆえに。から。
※筆まかせ(1884‐92)〈正岡子規〉二「『故に』といふは松山にて『ケレ』といふ。今では東京語『カラ』をいふ者多し」
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉四「イナゴは温い所が好きぢゃけれ、大方一人で御這入りたのぢゃあろ」
[補注]この助詞が現われたのは、文語の形容詞の「数こそ多けれ、すぐれたるは少し」の「多けれ」のような用法から、「けれ」そのものに「が」「けれども」の意があると考えたためであろうといわれる〔徳川時代言語の研究=湯沢幸吉郎〕。

出典:精選版 日本国語大辞典
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