●ざっくり【ザックリ】
デジタル大辞泉
ざっくり
[副](スル)
1 力を込めて一気に切ったり割ったりするさま。大きく切れ目を入れるさま。「キャベツをざっくり (と)切る」「布地にざっくり (と)はさみを入れる」
2 深くえぐれたり、大きく割れたりするさま。「ざっくり (と)割れたスイカ」
3 大ざっぱなさま。全体を大きくとらえるさま。おおまかに。「取りあえずざっくり としたところだけでも決めておこう」「ざっくり とした話し合い」「要旨をざっくり ととらえる」
4 金・米・砂などを、大量に、また、無造作につかんだりすくったりするさま。「砂利をざっくり (と)すくう」
「紙入の中を―と掴んだ」〈鏡花・婦系図〉
5 上着などを無造作に着るさま。「ざっくり (と)着こなす」
6 編み物などの、編み目や手ざわりなどが粗く厚みを感じるさま。「ざっくり (と)したセーター」
1 力を込めて一気に切ったり割ったりするさま。大きく切れ目を入れるさま。「キャベツを
2 深くえぐれたり、大きく割れたりするさま。「
3 大ざっぱなさま。全体を大きくとらえるさま。おおまかに。「取りあえず
4 金・米・砂などを、大量に、また、無造作につかんだりすくったりするさま。「砂利を
「紙入の中を―と掴んだ」〈鏡花・婦系図〉
5 上着などを無造作に着るさま。「
6 編み物などの、編み目や手ざわりなどが粗く厚みを感じるさま。「
出典:小学館
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精選版 日本国語大辞典
ざっくり
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 大胆に物を切ったり、割ったり、突き刺したりするさまを表わす語。
※虎明本狂言・連歌毘沙門(室町末‐近世初)「まんなかからざっくりとふたつにわる」
② 切り口や割れ目などが深くえぐられたり、割れたりするさまを表わす語。
※月暈(1953)〈島尾敏雄〉「ざっくりひどい傷口があった方が」
③ 金や米、小石などをつかんだり、踏んだりしたときに、それらの触れ合う音を表わす語。また、金銭などの量の多いさまにもいう。
※雑俳・柳多留‐二〇(1785)「ざっくりとつかんだ所を母おさへ」
④ 衣服などを無造作に着ているさまをいう語。
※雑俳・折句袋(1779)「ざっくり女房着の儘の春」
⑤ 布地などの手ざわりや織り方、編み方が粗くて厚みの感じられるさまをいう語。
※或殺人(1962)〈森茉莉〉「寝台掛布(ベッドカバー)は淡黄のざっくり編んだやうな織物である」
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