●し【シ】
デジタル大辞泉
し[五十音]
2 平仮名「し」は「之」の草体から。片仮名「シ」は「之」の草体の変化したもの。
[補説]「し」は、古くは[tsi](あるいは[ʃi][tʃi])であったかといわれる。室町時代末にはすでに[ʃi]であった。
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し[助動]
「ここを一番聞かっし」〈滑・浮世床・初〉
[補説]上接の動詞と「し」との間に促音を添加して、「っし」の形で用いられる。
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し[助動]
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し[接助・副助・間助]

1 前に述べる事柄が、後に述べる事柄と並列的、対比的な関係であることを表す。「御飯も炊ける
2 前に挙げた事柄を原因・理由として下の事柄に続ける意を表す。から。ので。「身体はじょうぶです
3 (終助詞的に用いて)一つの事実・条件を言いさし、結論を言外に暗示する意を表す。「旅行はしたいけれども、暇はない
4 (「…まいし」の形で)相手を軽んじたり、詰問したりする意を表す。「子供のけんかじゃあるまい
[補説]近世以降用いられ、おもに打ち解けた対話に用いられる。

「から衣きつつなれにしつま―あればはるばるきぬる旅を―ぞ思ふ」〈伊勢・九〉
[補説]上代に多く用いられ、中古以降は「し…ば」の形、または「しも」「しは」「しぞ」のように他の助詞と複合した形で用いられる。

「よしゑや―直(ただ)ならずともぬえ鳥の心泣(うらな)け居りと告げむ子もがも」〈万・二〇三一〉
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日本大百科全書(ニッポニカ)
し
五十音図第3行第2段の仮名。平仮名の「し」は「之」の草体から、片仮名の「シ」も「之」の草体の変形からできたものである。万葉仮名では「之、芝、子、次、志、思(以上音仮名)、僧、石、磯、爲(以上訓仮名)」などが清音に使われ、「自、士、仕、司、時、耳、珥(以上音仮名のみ)」などが濁音に使われた。ほかに草仮名としては「(志)」「
(新)」「
(斯)」などがある。
音韻的には/si/(濁音/zi/)で、歯茎と硬口蓋(こうこうがい)の中間と舌との間で調音する無声摩擦音[ʃ](有声破擦音[dʒ])を子音にもつ。ジとヂとは、室町時代ころから混同され始め、今日では、東北や出雲(いずも)地方、四国・九州の一部などを除いて、合一してしまっている。
[上野和昭]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
し
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し
(2)(一)(一)①の場合の述語用言は「顕はる」「あり」など自然な出現に関わる動詞、自発の「ゆ」を伴う動詞、感情形容詞、推量の助動詞、情意性の強い終助詞「かも」などを伴うことが多い。こうした事実から、「し」は、物事を自然のなりゆきとして受けとめる語とする説(大野晋)がある。
(3)「古事記」「万葉集」では、逆接条件句中には用いられない。
(4)(一)(二)の確実例は挙例「万葉‐二六二八」のみである。
(5)(二)は指示性が稀薄で強調の意が強いところから、これらの用法を副助詞とせず、間投助詞とする考え方もあり、本書ではこの考え方に従った。
(2)((三)について) 語源については、形容詞終止形による接続用法から、その語尾「し」が遊離独立して生じたものと考えられ、中世から見られる。①は、中世から近世初期の文語調の文に用いられる。②は、近世以後の用法で会話文に多い。
(3)((四)について) 語源については、指示語とかかわりがあると考えられる。近世末、上方の女性語として現われ、江戸語でも娼妓用語として呼びかけで用いられる。これは、今日でも方言として広く分布している。
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し
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