●たい【タイ】
デジタル大辞泉
たい[助動]
1 話し手の希望を表す。「御飯を食べたい」
「日比(ひごろ)月日がおがみたいと思うたに」〈虎明狂・腰祈〉
2 話し手以外の人の希望を表す。「読みたいなら貸すよ」「やめたい人はやめればいい」
3 「ある」「である」「なさる」「くださる」や尊敬の助動詞「れる」「られる」に付いて、他に対する希望・要求を表す。…てほしい。「正直者がばかを見ない世の中でありたい」「別表を参照されたい」
[補説]「たい」が他動性の動詞に付く場合、希望の対象を表すのに、「水を飲みたい」「水が飲みたい」のように「…ヲ…タイ」「…ガ…タイ」の両形を、室町時代以来用いてきている。連用形「たく」の音便形「とう(たう)」は中世から行われているが、現代語では、「ございます」「存じます」を伴うときにかぎって行われる。また、接続助詞「て」を伴う場合、「たくって」となることもある。3は多く文章語に用いる。
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た・い[接尾]
1 その事のはなはだしい意を表す。「めで―・い」「うしろめ―・い」
2 そのような状態であることを表す。「けむ―・い」「つめ―・い」
[補説]促音が挿入されて、「…ったい」となることもある。「じれったい」「やぼったい」など。
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大辞林 第三版
たい
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精選版 日本国語大辞典
たい
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(2)上代にも存在したともいわれるが、疑わしい。最古の例とされる「万葉‐九六五」の「凡(おほ)ならばかもかもせむを畏(かしこ)みと振り痛(たき)袖を忍びてあるかも」の「たし」は、振ることが甚しいとも解釈できる。
(3)中古末期から、それまでの「まほし」に代わって用いられるようになった。その時期には、「まほし」が雅語的で、「たし」が俗語的なものと感じられていたようで、①(イ)の挙例「千五百番歌合」の定家の判詞などにも、この意識がうかがわれる。
(4)口語「たい」の連用形「たく」の音便形「とう(たう)」は、中世から盛んに用いられているが、一般的な現代口語では「…とうございます」「…とう存じます」など、慣用的な用法に限られる。
(5)願望の対象を表わす表現として、口語では「…が…たい」と「…を…たい」という二つが併用されている。この二つの形はすでに室町時代に見られる。
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た・い
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