●だ【ダ】
デジタル大辞泉
だ[五十音]
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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だ[助動]
1 断定する意を表す。「今日は子供の誕生日だ」「学生は怠けるべきではない」「熱が高いのなら会社を休みなさい」
「それも遅ければきかない物だぞ」〈雑兵物語・上〉
2 終止形「だ」を間投助詞的に用いて、語調を強める意を表す。「それはだ、お前が悪いんだよ」→だろう →のだ
[補説]現代語「だ」は室町時代以来の語で、関西の「じゃ(ぢゃ)」に対し、主として関東で使われた。「だ」が用いられる文体は「である」とともに常体とよばれ、敬体の「です」「であります」と対比される。「だ」の未然形・仮定形は、動詞・形容詞・助動詞「れる・られる・せる・させる・た・たい・ない・ぬ・らしい」などの終止形にも付く。連体形の「な」は、形式名詞「はず」「もの」などや、「の」「ので」「のに」に連なる場合に限って使われる。
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だ[助動]
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精選版 日本国語大辞典
だ
(2)活用は、「だ」系統(「だろ(だら)」「だっ」「で」「だ」)と、「なり」系統(「に」「な」「なら」)とからなる。このうち、「だ」系統は、古くは終止形・連体形「だ」、連用形「で」しかなかった。未然形「だろ(だら)」(「だろう(だらう)」の形で用いられる)、連用形「だっ」(「だった」「だっけ」の形で用いられる)は成立が遅れ、初めは遊侠などの特殊な世界で用いられていたが、安永期には一般に広まったと考えられる。
(3)室町期以来、方言として、仮定形「だら」、連用形「なっ」と目される例がみられる。たとえば「滑・七偏人‐三」の「そんだら祭文(せへもん)を唄たがよかんべい」など。
(4)連体形「な」は、江戸時代以降は助詞「の」「ので」「のに」に連なる用法が主となり、「こと」「もの」以外の体言には連ならなくなる。たとえば、「滑・七偏人‐三」の「此処が貴君のお家なので御座いますか」など。連体形「だ」も、体言に連なる例が近世を通じて散見するが、やはり、助詞「から」「のに」や、助詞的な「こと」「もの」「ところ」などに連なる用法に限られていく。
(5)仮定形「なら」は接続助詞「ば」をつけて用いられるが、これは文語文法の未然形の用法を受け継いだものである。「ば」を伴わないで仮定を表わすのは、室町時代にはまれであるが、江戸時代になって多くなった。「四河入海‐七」の「徐州前任守傅欽之とのの時なら坐客ていらしむ舒堯文との幸に此にわたるか」など。
(6)終止形には、文節の末に間投的につく用法がある。その際、「ね」「よ」などを伴うこともある。たとえば、「不必要〈矢野龍渓〉三一」の「其時にダ、分らず屋の少年共が、胯を潜れと言ったって、喧嘩をする馬鹿はありアしないヨ」など。(7)「だ」を使用して早くから慣用化した表現に、敬語「お…だ」がある。これは、上方語の「お…じゃ(ぢゃ)」を江戸語風に言い換えたものとされている。たとえば、「雑兵物語‐上」の「刀を一筋御ゆるしだ」など。
(8)「ことだ」の形が「こった」となることがある。
(2)仮定形「なら」については、近世以後、(一)の場合と同様、「ば」を伴わない用例が多い。「狂歌・後撰夷曲集‐一」の「さほひめのもし傾城をめさるなら与太郎月や知音ならまし」など。
(3)終止形は普通には用いられないが、近世以来、終助詞的なものとして、関東の方言に現われる。たとえば、「滑・浮世風呂‐二」の「なけ無の一ッてうらを着殺(きごろし)に着切て仕まふだ」など。
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