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のみ【ノミ】

デジタル大辞泉

のみ[副助]
[副助]種々の語に付く。
ある一つの事柄・状態に限定していう意を表す。…だけ。…ばかり。「あとは結果を待つのみである」「日本のみならず全世界の問題だ」
「ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨(かも)を今日―見てや雲隠りなむ」〈・四一六〉
ある一つの事柄・状態を取り出して強調する意を表す。ただもう。「色合いが美しいのみで、何のとりえもない絵だ」
「み心を―惑はして去りなむことの、悲しく耐へ難く侍るなり」〈竹取
(文末にあって)感動を込めて強く言い切る意を表す。「あとは開会式を待つのみ
「争(いかで)か反逆(ほんぎゃく)の凶乱をしづめん―」〈平家・七〉
[補説]「の身」から出て、「それ自身」というように上の語を強く指示するのが原義という。現代語では、主に文語的表現に用いられる。→のみかのみならず

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

のみ
( 副助 )
体言、活用語の連体形、一部の助詞などに接続する。古くは、活用語の連用形、副詞などにも接続する。
他を排除して、ある事柄だけに限定する意を表す。
「学歴-がはばをきかす時代は過ぎた」 「あの人のおもかげが夢に-見られて、いつまでも忘れられない」 「事に触れて、数知らず苦しき事-まされば、いといたう思ひわびたるを/源氏 桐壺
「のみならず(また)」の形で慣用的に用いられる。 「経理があいまいである-ならず、不正出費もかなりあるようだ」
(文末に終助詞的に用いられて)それ以外に致しようがないというような意を込めて、強く言い切る。 「なんとかしてこの苦境を逃れようと、ただあせる-」
ある事柄を取り出して強調する意を表す。 「世の中はかく-ならし犬じもの道に伏してや命過ぎなむ/万葉集 886」 「御胸-つとふたがりてつゆまどろまれず/源氏 桐壺」 〔 (1) 語源は「の身」で、「…それ自身」と強調するのが原義といわれる。 (2) は漢文における文末助辞「耳」の訓読から生じた用法。 (3) 現代語では主として書き言葉に用いられ、これに相当する助詞としては、一般に「だけ」「ばかり」の語が用いられる〕

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

のみ
[1] 〘副助〙 体言・体言に準ずるもの・動詞連用形・副詞・格助詞などに下接する。
① ある事物を取り立てて限定する。強調表現を伴う。…だけ。…ばかり。
※古事記(712)上「故、天つ神の御子の御寿は、木の花の阿摩比能微(ノミ)坐さむ」
② (①の限定の味合いが薄れ、強調表現のために用いられたもの) ある事物や連用修飾語の意味を強調する。
※万葉(8C後)五・八八六「世間(よのなか)は かく乃尾(ノミ)ならし 犬じもの 道に伏してや 命過ぎなむ」
※源氏(1001‐14頃)乙女「顔も持たげ給はで、ただ泣きにのみ泣き給」
[2] 〘終助〙 強く言い切る漢文訓読文で用いられる。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一〇「我れ恩を報せむとして、故らに礼敬することを致さくのみとのたまふ」
[語誌](1)語源については、格助詞「の」に名詞「身」が付いたものとする説がある。
(2)(一)は上代から用いられていた副助詞で、文末に用いられる場合もあったが、それは「のみ」の下に助動詞「なり」などが想定でき、まだ終助詞とはいいがたい。
(3)格助詞と重なる場合、上代では格助詞に上接する例の方が、下接するものより多いが、中古以後はその関係が反対になる。
(4)(二)は、漢文における文末助辞「耳」が限定・決定・強調に用いられ、日本語の副助詞「のみ」の用法に近いため、訓読文において文末の「耳」字を「のみ」と必ず訓じるようになり、意味も「限定」という論理性が薄れ、「強く言い切る」という情意性を表わすようになった用法。この用法はク語法、特に「まくのみ」「らくのみ」の形で用いられることが多いため、この形で固定し、「群書治要康元二年点‐七」の「禽獣、此の声為ることを知るらく耳(ノミ)」のような、終止した文に下接すると思われる例まで現われる。ただし、このようなものは、近世の朱子新注学者によってその不合理が指摘され、「まく」「らく」が除かれて「活用語連体形+のみ」の形となり、近代の文語文へと受け継がれていく〔古典語現代語助詞助動詞詳説〕。
(5)中古以後は「ばかり」が限定を表わすようになり、「のみ」の領域は侵される。中世、近世の口語では「のみ」の用例は稀になるが、消滅することはなく、現代まで生き続けている。

出典:精選版 日本国語大辞典
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