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ぽっくり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ぽっくり
少女用の下駄の一種で,七五三などの祝い事の盛装に用いる。今日,日常的には祇園の舞妓の装いにみられる。台部にはキリ,スギなどを用い,底部をくりぬいて楕円形前のめりにして,漆塗蒔絵を施したものが多い。喜田川守貞の『守貞漫稿』に,これをはいて歩いたときの音から由来した語とある。関西地方では「こっぽり」とも呼ぶ。広く少女の間に流行し,底に鈴をつけたものもある。吉原遊郭の遊女の下駄として底をくりぬいて軽くして用いた文化・文政時代 (1804~30) からの流れを模したものといわれている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ぽっくり
[副]
物がもろく折れるさま。「木がぽっくり(と)折れる」
人が突然に死ぬさま。「あの若さでぽっくり(と)いくとは」
柔らかくふくらんでいるさま。「木の芽がぽっくり(と)ふくらむ」
馬がゆっくり歩く音や、そのさまを表す語。「お馬の親子はぽっくりぽっくり歩く」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

ぽっくり
底をくり抜き,爪先を前のめり,表面を楕円形にした歯のない下駄。台部を漆塗りにしたり,表面に畳をつけたりする。晴着姿の少女や京都祇園の舞妓などが用いる。関東ではポックリ,パッカなどと冒頭の音をp音にする場合が多く,関西ではコッポリ,コボコボカッポなどと多くはk音にする。青森県ではガッパ,長野県ではポンポンと呼ぶが,いずれもこの下駄をはいて歩くときの音から名付けられた。江戸時代の《短華蘂葉》(1786)には,〈やきすぎ(焼杉)のこっぽり〉とあり,このころより出現したらしい。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぽっくり
( 副 )
人が突然死ぬさま。 「昨日まで元気だった人が-(と)死ぬ」 「 -ゆく」
硬いものがもろく折れるさま。 「 -(と)折れる」
馬などがゆっくり歩くさま。 「いつでも並んで-、-歩く」

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ぽっくり
ぽっくり
幼女や嫁入り前の娘が、和装の晴れ着を着た際に履き物。楕円(だえん)形の分厚い台の底をくりぬき、その底の中に鼻緒を利用して小さな鈴を下げ、台は前緒のほうに向かって「のめり」をつける。台の側面に色漆を塗ってこれに蒔絵(まきえ)を施し、台の表には畳表をつけ、古くは鋲(びょう)打ちにしたりして華やかにつくられた。
 江戸時代、遊里の盛んなころに禿(かむろ)たちの履き物として用いられ、明治以降、もっぱら町人の子供の履き物として人気を博した。ぽっくりということばは、古くは木製の履き物の総称を木履(ぼくり)といった字音からきたものといわれたり、くりぬき下駄(げた)の特色であるその踏み鳴らす音から出たともいわれている。地方によっては「ポンポン下駄」とも「こっぽり」ともいう。[遠藤 武]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぽっくり
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物が折れるさま、転じて、元気だった人が突然死ぬさまを表わす語。
※河豚(1913)〈里見弴〉「これでポックリ逝って了はないものでもない、とも思はれた」
② 突然消え失せたり現われ出たりするさまを表わす語。
※落語・初夢(1892)〈三代目三遊亭円遊〉「車へ乗るとポックリ落ちて仕まって、後ろから見ると頭が隠れて仕まふ」
※感情旅行(1955)〈中村真一郎〉一一「ぽっくりとひとつの記憶が浮びあがる」
③ うなずいたり、軽く礼をしたりするさまを表わす語。
※五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉七「大袈裟に一つぽっくりと礼をばする」
④ やわらかくふくらんでいるさまを表わす語。
※月に吠える(1917)〈萩原朔太郎〉くさった蛤・陽春「ぽっくりふくらんだ柳の芽のしたに」

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