●ぽん
精選版 日本国語大辞典
ぽん
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 物がはぜたり、何かにはまっているものが勢いよく抜けたりする音を表わす語。
※虎寛本狂言・栗焼(室町末‐近世初)「ぽん。是はいかな事。さんざんにはねた」
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一一「壜の口をポンと抜いたら」
② 鉄砲を発射する音、花火を打ち上げる音、放屁の音などを表わす語。
※咄本・軽口露がはなし(1691)一「大き成屁(へ)を一つぽんとこきたり」
③ 勢いよく投げ出したり飛び出したりするさま、また、惜しげなく金や物をさし出すさまを表わす語。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)二「金一分ポンと飛出した」
④ 物をたたく軽い音、また、軽くたたくさまを表わす語。
※洒落本・郭中掃除雑編(1777)「三猴がせなかをぽんといはして」
⑤ 瞬間的に応じるさまを表わす語。
※落語・つよがり(1890)〈三代目三遊亭円遊〉「両方でポンと呼吸(いき)が合って」
⑥ ⇒ぽんと
出典:精選版 日本国語大辞典
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