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めり【メリ】

デジタル大辞泉

めり[助動]
[助動][○|(めり)|めり|める|めれ|○]動詞型活用語の終止形、ラ変型活用語の連体形に付く。
目で見た事柄に基づいて判断・推量する意を表す。…のようだ。…のように見える。…のように思われる。
「つばくらめ子産まむとする時は、尾をささげて七度めぐりてなむ、産み落すめる」〈竹取
断定を避けて婉曲(えんきょく)的に表現する意を表す。…のようだ。…らしい。
「さらば今日こそは限りなめれ」〈帚木
[補説]「見あり」または「見えあり」の音変化か。視覚的に判断する性質原義であるといわれる。平安中期・後期散文に盛んに用いられ、特に会話の中に多く使われたが、連用形は「き」「けり」「つ」に連なるだけであまり多く使われない。ラ変型活用語への接続形は、「あ(ん)めり」「な(ん)めり」「た(ん)めり」「べか(ん)めり」となることが多い。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

めり
助動 ○ ・ めり ・めり ・める ・めれ ・ ○
推量の助動詞。用言・助動詞の終止形に付く。ただし、ラ変の動詞およびこれと同じ活用型の語には連体形に付くが、ラ行の語尾を脱した形で書かれることが多い。
目の前の状況から判断・推量することを表す。…と見える。…ように見うけられる。 すだれすこし上げて、花奉るめり/源氏 若紫 あはれにいひ語らひて泣くめれど、涙落つとも見えず/大鏡 ちぎり置きしさせもが露を命にてあはれ今年の秋も去めり/千載 雑上
婉曲に表現するのに用いる。はっきり断定しないで遠まわしに言い表す。…ようだ。…ように思われる。 少納言の乳母めのととぞ人いふめるは、この子の後見うしろみなるべし/源氏 若紫 いでやこの世に生まれては、願はしかるべき事こそ多かめれ/徒然 1 (1) 語源については、見ありあるいは見えありの転などの説がある。 (2) 推定の助動詞なりが聴覚的であるのに対し、めりは視覚的であるといわれる。 (3) 連用形めりは助動詞けりに続くものだけで、用例は少ない。北の方宝と思ひためりき/落窪 3 (4) ラ変の動詞およびこれと同じ活用型の語に付くとき、あめりなめりなどと、ラ行の語尾を脱した形で書かれていることが多い。これはあんめりなんめりなどと、撥音便でとなった部分が表記されなかったものと考えられる。 (5) この語は中古になって盛んに用いられるようになるが、和歌には用例がきわめて少なく、また、漢文訓読文にも用いられない。口語的なものであったと考えられる

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

めり
〘名〙 「めりやす①」の
※黄表紙・佐夜中山我身鐘(1776)下「おもしさふにめりをうとふは」

出典:精選版 日本国語大辞典
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めり
〘助動〙 (活用は「〇・めり・めり・める・めれ・〇」。用言・助動詞終止形に付く。ただし、ラ変型活用をする語には通例ラ行の語尾を脱した形に付く。→語誌(3)) 推量の助動詞。
① 目前の情況から判断・推量することを示す。…と見える。…と見うける。見たところ…と思われる。
※竹取(9C末‐10C初)「かぐや姫の皮衣を見ていはくうるはしき皮なめり、わきてまことの皮ならんとも知らず」
※源氏(1001‐14頃)桐壺「若宮はいかに思ほし知るにか、参り給はん事をのみなむ思し急ぐめれば、ことはりに悲しう見奉り侍る」
※平家(13C前)七「此の世の中のあり様、さりともと存じ候ひつるに、いまはかうにこそ候めれ」
断定してもよいことを、直叙を避け、推量の形を借りて遠まわしに表現する場合に用いる。…ようだ。
※古今(905‐914)秋下・二八三「龍田川紅葉乱れてながるめりわたらば錦中やたえなむ〈よみ人しらず〉」
※源氏(1001‐14頃)帚木「さらば今日こそは限りなめれとこの指(および)をかがめてまかでぬ」
[語誌](1)語源については、「見えあり」「見あり」または「め(目や見るなどと同根)あり」の変化したものとするなど諸説がある。同じく終止形に付く推量の助動詞「なり」が「ね(音)」「なく(鳴)」等に関連づけられて聴覚的であるのに対し、「めり」は視覚的であるといわれる。
(2)連用形「めり」の例は少なく、助動詞「き」「つ」「けり」に続くものだけで、和歌に使われた例もない。
(3)ラ変型の活用語に付く時は、「あめり・なめり」などと書かれていることが多い。これは、「あンめり・なンめり」などと、撥音便化した部分が表記されなかったものと考えられる。その原形は、おそらく連体形「ある」よりも終止形「あり」であろう。
(4)上代にはただ一つ「万葉‐三四五〇」の「をくさ男(を)とをぐさずけをと汐舟の並べて見ればをぐさ可知馬利(かちメリ)」という連用形に接続している例があるが、確例とはしがたい。
(5)中古には盛んに使われるが、和歌には用例が非常に少なく、また、漢文訓読文には見当たらない。日常の口頭語の世界で好まれたものと思われる。
(6)①の推量の用法と②の婉曲の用法とは明白には区別しにくい面がある。

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