●や【ヤ】
デジタル大辞泉
や[五十音]
2 平仮名「や」は「也」の草体から。片仮名「ヤ」は「也」の草体を楷書化したもの。
[補説]「や」は、また、「きゃ」「しゃ」「ちゃ」などの拗音の音節を表すのに、「き」「し」「ち」などの仮名とともに用いられる。現代仮名遣いでは、拗音の「や」は、なるべく小書きすることになっている。
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や[感]
1 驚いたときや不意に気づいたときに発する語。「
2 突然または偶然に出会った人に呼びかけるときに発する語。「
3 力をこめたり気合いをかけたりするときに発する語。また、音曲などの囃子詞(はやしことば)。やっ。
4 呼びかけに答える語。はい。
「『して太刀は』『―、ござらぬな』」〈虎明狂・真奪〉
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や[助動]
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や[接助・副助・終助・間助・並助・係助]



1 同輩・目下の者などに対して軽く促す意を表す。「そろそろ出かけよう
2 軽く言い放すような気持ちを表す。「もう、どうでもいい
3 疑問や反語の意を表す。…(だろう)か。…だろうか(いや、そうではない)。「この結末はどうなりましょう

1 呼びかけを表す。「花子
「我妹子(わぎもこ)―我(あ)を忘らすな石上(いそのかみ)袖布留川(そでふるかわ)の絶えむと思へや」〈万・三〇一三〉
2 強意を表す。「今
3 詠嘆・感動の意を表す。
「いで、あな幼な―」〈源・若紫〉
「夏草―つはものどもが夢の跡/芭蕉」〈奥の細道〉

「羽音ガ台風―、雷(イカヅチ)ナドノヤウニ聞コエタレバ」〈天草本平家・二〉

1 文中にあって、疑問・反語を表す。
㋐疑問を表す。…(だろう)か。…かしら。
「ももしきの大宮人は暇(いとま)あれ―梅をかざしてここに集(つど)へる」〈万・一八八三〉
「男、異心(ことごころ)ありてかかるに―あらむと思ひ疑ひて」〈伊勢・二三〉
㋑反語を表す。…だろうか(いや、そうではない)。
「月―あらぬ春―昔の春ならぬわが身一つはもとの身にして」〈伊勢・四〉
2 文末用法。
㋐疑問を表す。…(だろう)か。…かしら。
「いかにぞ、からめたり―」〈古本説話集・下〉
㋑反語を表す。…だろうか(いや、そうではない)。→やは
「妹(いも)が袖別れて久(ひさ)になりぬれど一日(ひとひ)も妹を忘れて思へ―」〈万・三六〇四〉
「かばかり守る所に、天の人にも負けむ―」〈竹取〉
[補説]



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や[接尾]
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日本大百科全書(ニッポニカ)
や
五十音図第8行第1段の仮名で、平仮名の「や」は「也」の草体からでき、片仮名の「ヤ」も「也」の草体を簡略化したものである。万葉仮名では「夜、移、也、野、耶、楊、椰(以上音仮名)、八、矢、屋(以上訓仮名)」などが使われた。ほかに草仮名としては「(也)」「
(夜)」「
(哉)」「
(耶)」などがある。
音韻的には/ja/で、舌面と歯茎硬口蓋(こうがい)とを狭めて発する摩擦音[j]を子音にもつ(母音の[i]と非常に近い音なので半母音ともいう)。平安時代の初めまでは、ア行のエ(衣)とヤ行のエ(江)とは区別されていた。
[上野和昭]
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精選版 日本国語大辞典
や
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や
(2)(一)④の用法を接続助詞とする説もあるが、本来は詠嘆的強調であって、(一)①の近代的用法と見られる「此日や天晴て千里に雲のたちゐもなく」〔雨月物語‐菊花の約〕の例と異なるものではない。主として近代の文語文に用いられる。
(3)同じく疑問・反語を表わす「か」との違いは、文末用法の場合「や」が問いかけを表わす点であるが、上代既に「や」は「か」の領域を侵しつつあった〔沢瀉久孝「『か』より『や』への推移」万葉集の作品と時代〕。
(4)中古以前、疑問語の下には「や」を用いず「か」を用いたが、中世以後乱れた例も現われる。
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