●わい【ワイ】
デジタル大辞泉
わい[終助]
[終助]《終助詞「わ」+終助詞「い」から》活用語の終止形に付く。感動・詠嘆の意を表す。「ちと飲みすぎたわい 」「見てはおられんわい 」→い[終助]
「おのれに印可を譲る事ならぬ―」〈伎・幼稚子敵討〉
[補説]「わい」は近世以降男女にかかわらず用いられたが、現在では主に高齢の男性に用いられる。
「おのれに印可を譲る事ならぬ―」〈伎・幼稚子敵討〉
[補説]「わい」は近世以降男女にかかわらず用いられたが、現在では主に高齢の男性に用いられる。
出典:小学館
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精選版 日本国語大辞典
わい
〘代名〙 (「わし」の変化した語か)
① 自称。主として関西で男性が用いる。
※石川五右衛門の生立(1920)〈上司小剣〉一六「俺(ワイ)を叱るお布令と源右衛門さんを叱るお布令と同じことではキッシリ行くものか」
② 対称。同等もしくは目下の者に用いる。おまえ。
※同志の人々(1923)〈山本有三〉一「わいはばかだな。国へ帰れると思っているのか」
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わ‐い
〘終助〙 (終助詞「わ」「い」の重なってできたもの) 文末にあって詠嘆をこめた確認を表わす。「わ」よりもやや強い。
※波形本狂言・萩大名(室町末‐近世初)「夫ならば得行まいわい」
※旧主人(1902)〈島崎藤村〉三「暖い方へ参りますでござりますわい」
[補注](1)近世に多く用いられ、現代語では年齢の高い男性にほぼ限られる。
(2)活用語を受けることが多いが、「伎・百夜小町‐一」の「大ぼやどもが埒の明かぬ事はい」のように体言を受けることもある。これは終助詞「わ」には見られない。
(2)活用語を受けることが多いが、「伎・百夜小町‐一」の「大ぼやどもが埒の明かぬ事はい」のように体言を受けることもある。これは終助詞「わ」には見られない。
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