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アイソザイム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アイソザイム
isozyme
イソチーム,アイソエンザイム isoenzyme,イソ酵素ともいう。同位酵素のこと。従来は均一の成分と考えられていた酵素は,蛋白分画技術の進歩によって,いくつかの成分に分離されることがわかってきた。そこで,酵素としての働きは同じでも,電気泳動法などの分離方法によって分類すると,分子構造や物理・化学的性質などの異なる一群の酵素をアイソザイムと名づけた。たとえば血清中の乳酸脱水素酵素 (LDH) は5種類のアイソザイムに分けられ,病気によって組織細胞に含まれるアイソザイムの種類が異なるため,どのアイソザイムが高値になっているかを調べれば,異常のある臓器が推定できる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

アイソザイム(isozyme)
同一の生物種にあって同一の反応触媒するが、化学構造が異なる酵素。同位酵素。イソ酵素。イソチーム

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

アイソザイム
 イソ酵素ともいう.同じ個体の中にあり,同じ反応を触媒する酵素同士.動物の乳酸脱水素酵素,ピルビン酸キナーゼなどの例がよく知られている.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

アイソザイム【isozyme】
生化学的には同一の反応を触媒するが,タンパク質分子としては異なる酵素のことで,イソ酵素とも呼ぶ。同一種生物の異なる臓器などで見いだされ,さまざまなものが知られている。乳酸デヒドロゲナーゼはその代表例である。この酵素はタンパク質サブユニット(構成単位)が4個集合した四量体であるが,サブユニットは同一ではなく,M(筋肉型),H(心臓型)の2型がある。それゆえ生体内では5種の四量体(M4,M3H,M2H2,MH3,H4)が存在する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

アイソザイム
あいそざいむ
isozyme

構造は異なっていても、同じ反応を触媒する酵素。一つの生物のなかで同じ生体反応を触媒しているのに、器官や細胞によって酵素の性質が少しずつ違うことがある。これは、それぞれの器官などの置かれている環境や役割にもっともふさわしい酵素が働くように、似てはいるが少しずつ性質の違う酵素を生物がつくるからである。このような関係にある酵素をアイソザイム(イソ酵素)とよぶ。アイソとは「同じ」という意味である。なお、病気の診断にアイソザイムの分析が利用されることもある。たとえば、血液中のGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)値が高くなった場合、アイソザイム型を調べると、肝臓の疾患によるものか、心臓の疾患によるものかを判定できる。

[笠井献一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

アイソザイム
アイソザイム
isozyme

イソ酵素ともいう.広義には,同じ反応を触媒する酵素群をさす.一方,狭義には,同じ動物種において同一の反応を触媒するが,構造またはサブユニットの組合せが異なる酵素をいう.電気的性質を異にするため,電気泳動させると異なる移動度を示す.たとえば,ラットの組織より単離される乳酸脱水素酵素は,分子量3.35×104 のサブユニット4個より構成される分子量1.34×105 のタンパク質であるが,電気泳動法によって5種類のアイソザイムの存在が確認されている.同酵素のサブユニットはMおよびH鎖であり,その組合せによって M4,M3H,M2H2,H4 が存在し,それぞれのアイソザイムは基質に対する親和力を異にする.生体内におけるアイソザイムの存在は,代謝の調節に役立っていると考えられる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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