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アガトン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アガトン
Agathōn
[生]前445頃.アテネ
[没]前400頃.マケドニア
ギリシアの三大悲劇詩人の継承者。前 416年のレナイア祭の競演で初優勝。プラトンの対話篇『饗宴』はこの勝利を祝う彼の家での宴会を舞台にし,アガトン自身も登場する。前 407年マケドニアに移住。彼は悲劇の大改革者で,神話伝説や史実によらない新しい筋と人物を自由につくりだし,合唱を劇の筋からまったく独立した幕間の音楽にして場面の区分をつくり,半音階や種々のはなやかな音調を用いた。またソフィストの影響を受けて,ゴルギアス調の修辞的文体を用いた。作品は 40行ほどの断片のみ現存

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アガトン
agathon
」またはそのもたらすところの「幸福」や「健康」をも意味したギリシア語。ソクラテス以来倫理学の中心課題とされ,目的論的に追求されはじめた。さらにプラトンイデア界のなかでも太陽にたとえられる最高の実在である「善のイデア」を唱え,すべての感覚をこえた絶対的,神的なものとして現世的快楽から峻別した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

アガトン
あがとん
Agathōn
(前446ころ―前401ころ)

古代ギリシアの悲劇作家。三大悲劇詩人の後継者として活躍。紀元前416年レナイア祭の競演で初優勝。プラトンの『饗宴(きょうえん)』はその祝宴の模様を描く。作品は断片しか残存しないが、彼は、従来のように劇の素材を神話伝説に求めず、虚構の事件や人物を創出し、またコロス(合唱隊)を劇と無関係な幕間(まくあい)音楽と化したことで、その名を悲劇の革新者として残した。前407年ごろマケドニアのアルケラオスの宮廷に赴き、のちそこで没した。

[丹下和彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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