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アキレス腱断裂【あきれすけんだんれつ】

家庭医学館

あきれすけんだんれつ【アキレス腱断裂 Rupture of Achilles Tendon】
[どんな病気か]
 アキレス腱は、足関節を伸ばすはたらきをしているかかとの上にある大きなです。
 急に走る、ジャンプする、足関節に力を入れて伸ばすなどの際に、アキレス腱に曲がる力が加わると、バシッと音がして叩(たた)かれたような感じがし、切れることがあります。
 これがアキレス腱断裂で、比較的多い外傷です。
[症状]
 つま先を伸ばすことができず、足首が曲がったままの状態になります。アキレス腱に触れると、途切れて、くぼんでいるのがわかります。ふくらはぎを握っても、足関節が伸びません。
 部分断裂の場は、足関節の伸展(足底方向に曲げる)はできますが、やはりアキレス腱の部分がくぼみ、十分に力が入らず、痛みがあります。
 どちらにしても、足関節を曲げず、伸ばしたまま固定し(尖足位(せんそくい))、患部を冷やして、整形外科を受診します。
[治療]
 断裂したアキレス腱をギプスで固定する保存療法のほか、切れたアキレス腱を縫合(ほうごう)する手術が行なわれることがあります。
 いずれも、腱が癒着(ゆちゃく)して歩けるようになるまで2か月ほどかかります。

出典:小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

世界大百科事典 第2版

あきれすけんだんれつ【アキレス腱断裂】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

六訂版 家庭医学大全科

アキレス腱断裂
アキレスけんだんれつ
Achilles tendon rupture
(運動器系の病気(外傷を含む))

どんな外傷か

 アキレス腱は下腿三頭筋(かたいさんとうきん)(ふくらはぎの筋肉)の腱部分で踵骨(しょうこつ)というかかとの骨に付着しており、足首を足底側に曲げるはたらきをします。

 アキレス腱断裂は下腿三頭筋が強く収縮することによって発生することがほとんどですが、直達(ちょくたつ)外力(直接加わった外部からの力)や過伸展(伸ばしすぎ)による断裂もあります。

症状の現れ方

 20代のスポーツ選手や40歳以上の人が急にスポーツをした場合に、とくに踏み込み動作やジャンプの着地などで発生することが多く、断裂時に「バチッ」という音がすることもあります。断裂していても、歩行や足首を底屈する(足底側に曲げる)ことは可能ですが、つま先立ちをすることはできません。

検査と診断

 皮膚の上から断裂した部分に腱の陥凹が見られたり、触れることができます。うつ伏せに寝たまま(ひざ)を直角に曲げた状態でふくらはぎをわしづかみにすると健常であれば足首が底屈しますが、アキレス腱断裂があるとまったく底屈しません(トンプソンテスト)。画像診断は必ずしも必要ではありませんが、超音波やMRI、X線軟線撮影などが行われます。

治療の方法

 保存療法と手術療法があります。保存療法ではギプス固定を行ったあと、装具を使います。手術療法では腱縫合を行ったあと、ギプス固定を行います。そのあとに装具を使う方法とそうでない方法があります。

 再断裂率は手術1.7~2.8%、保存10.7~20.8%と、手術療法のほうが再断裂の危険が少なく、早期復帰が可能だとする意見が多く、スポーツ選手は多くの場合手術療法を選択します。

 しかし、感染や皮膚の縫合不全などの合併症が皆無でないため、最近では保存療法にさまざまな工夫を取り入れ、早期復帰を可能にして、スポーツ選手にも適応を広げている施設もあります。

応急処置や予防対策はどうするか

 応急処置として、皮下血腫(ひかけっしゅ)を軽減させるためアイシングや足首の外固定(がいこてい)を行います。必ずしも受傷当日に受診する必要はありませんが、なるべく早く整形外科を受診しましょう。予防法としては、スポーツ前にストレッチング、ウォーミングアップを十分に行うことです。

加藤 公

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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