●アクリロニトリル
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
アクリロニトリル
acrylonitrile
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デジタル大辞泉
アクリロニトリル(acrylonitrile)
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世界大百科事典 第2版
アクリロニトリル【acrylonitrile】

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日本大百科全書(ニッポニカ)
アクリロニトリル
あくりろにとりる
acrylonitrile
不飽和ニトリルの一つ。正式には2-プロペンニトリルというが、一般的にはアクリロニトリルといわれている。シアン化ビニル、シアノエチレン、アクリル酸ニトリルともいう。
独特の甘いにおいのする液体。工業的には、モリブデン系触媒を用いてプロピレンCH2=CH-CH3、アンモニアNH3、酸素(空気)を原料とするアンモ酸化によるソハイオ法で合成されている。アンモニア、酸素とさらに反応してアセトニトリルCH3CNを副生する。
CH2=CH-CH3+NH3+3/2O2
―→CH2=CHCN+3H2O
猛毒であり、空気中に20ppm以上含まれると危険である。加水分解されるとアクリル酸アミド、アクリル酸となる。反応性が高く、付加反応によりシアノエチル基-CH2CH2CNを導入するシアノエチル化剤となる。重合や共重合しやすく、重合体のポリアクリロニトリルは合成繊維として、ブタジエンとの共重合体は合成ゴム(NBR)として、ブタジエン・スチレンとの共重合体はABS樹脂として用いられる。そのほか炭素繊維、塗料、有機合成原料となる。可燃性であるうえに、空気に3~17%混和すると爆発するので、換気のよい所で保存し、取扱いに注意する。
[谷利陸平]
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精選版 日本国語大辞典
アクリロニトリル
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化学辞典 第2版
アクリロニトリル
アクリロニトリル
acrylonitrile
C3H3N(53.06).CH2=CHCN.工業的に,初期にはアセチレンと青酸の反応で合成されたが,ソハイオ法の出現以来,すべてプロペンのアンモ酸化反応によって合成されるようになった.
触媒としては,まずモリブデン酸ビスマス,またはリンモリブデン酸ビスマスが用いられたが,その後,多くの改良触媒が開発されている.特異臭をもつ無色の液体.融点-83 ℃,沸点77.3 ℃.0.8060.
1.3911.多くの有機溶剤に易溶.蒸気は有毒性で,空気中20 ppm 以上は危険である.アクリル系合成繊維の単量体として工業的に大量に使用され,またブタジエンと共重合して合成ゴムNBR,ブタジエン,スチレンと共重合してABS樹脂が製造される.このほか,各種の高分子原料,有機合成原料として使用される.[CAS 107-13-1]
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