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アグニ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アグニ
Agni
インド神話のの神。アグニは一般に火を意味し,ラテン語 ignis (火) などと語源を一にする。イランにおいてはアータルの名で崇拝された。その起源太古におけるかまどの火の崇拝にさかのぼる。『リグ・ベーダ』のなかでも,アグニ賛歌インドラに次いで多数で,全賛歌中の 20%を占めている。アグニは黄金,歯をもち,炎の頭髪を有し,3~7枚の舌をもつといわれる。彼は天上においては太陽として輝き,空中においては電光としてひらめき,地界においては祭火として燃える。彼は水から生れる。特に祭火としてその浄化力が重んじられた。後世インドラ,ヤマ,バルナなどとともに,世界守護神 (ローカパーラ) の一つとして尊敬され,南東に住むとみなされた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

アグニ(〈梵〉Agni)
古代インド神話で火の神。人間と神の媒介者で、太陽・稲妻などになって、暗黒と邪悪を滅ぼす。仏教では火天(かてん)をいう。阿耆尼(あぎに)。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

アグニ【Agni】
〈火〉を神格化した古代インドの神。アグニは,本来普通名詞として〈火〉を意味する。インド最古の聖典リグ・ベーダ》では,武勇神インドラに次いで多くの賛歌がアグニにささげられている。アグニは,太陽,電光,祭火として,天空地の3界に出現するといわれるなど,多種多様な形態であらゆる場所に顕現することを特徴とする。暗黒を破る光明と,不浄を焼く浄化力とで崇敬を集めたが,最も重要な役割は,祭式における聖火としての一面にある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

アグニ【Agni】
インドの火神。祭火を神格化したもの。のち、仏教に入って火天となる。阿耆尼あぎに

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

アグニ
あぐに
Agni
古代インドの火の神。阿祇または阿祇尼の字をあてる。ラテン語ignisなどと同一語源で、原始インド・ヨーロッパ人が家庭生活の中心であった「炉の火」を神聖化し、これに厄除(やくよ)け、浄化の機能を帰して崇拝していたものの名残(なごり)と思われる。インド最古の聖典『リグ・ベーダ』のなかでは、全体の5分の1がこの神への賛歌で、インドラに次いで重要な神であった。黄金の顎(あご)と歯をもち、炎を頭髪となし、3個あるいは7個の舌をもつ。彼は自己のなかに投じられた信者の供物を天上の神々に運ぶと信じられたことから、神と人間の仲介者、祭官の塑型と目された。
 毎朝点火されるのでつねに若く、また太古より存在するためもっとも古い神といわれるが、諸神格中にあっては家庭の神として親近感がみなぎり、家の賓客とされ、家内安全、子孫繁栄の神となった。他面、空界では雷光、人体中では消化の火、憤怒(ふんぬ)の火、思想の火としても存在し、燧木(ひうちぎ)より生まれ、また水との関係も深かった。その浄化の力は後世の神明裁判にも明らかで、火は潔白なる者を焼かない、と信じられた。また護世八天の一つとして南東の方位をつかさどった。[原 實]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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