●アジャンター
世界大百科事典 第2版
アジャンター【Ajaṇṭā】
インド西部,アウランガーバードの北東約100kmにある仏教石窟で,1819年狩猟に来たイギリス軍人によって偶然に発見された。その豊富な壁画のゆえに,インドで最も有名な遺跡の一つである。ワゴーラー川の浸食によって大きく湾曲する断崖の南壁に未完窟も含めて大小30の石窟があり,下流の東端から順次番号が付けられている。第9,10,19,26,29の5窟が祠堂(チャイティヤ)窟,残りが僧院(ビハーラ)窟である(図)。
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旺文社世界史事典 三訂版
アジャンター
Ajantā
中西部インドのマハーラシュトラ州にある村落。石窟寺院がある
寺院は,前2〜後8世紀にわたって完成された29の石窟からなる。ここの壁画はグプタ美術の粋を示し,日本の法隆寺壁画と並んで世界的な仏画の至宝。1817年にイギリス人によって偶然発見され,有名になった。
寺院は,前2〜後8世紀にわたって完成された29の石窟からなる。ここの壁画はグプタ美術の粋を示し,日本の法隆寺壁画と並んで世界的な仏画の至宝。1817年にイギリス人によって偶然発見され,有名になった。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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