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アストラハン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アストラハン
Astrakhan'
ロシア南西部,アストラハン州州都ボルガ川河口の三角州にある河港都市で,河口から約 100km上流のボルガ川の両岸と中州を占める。市の起源は明らかでないが,1460年頃からアストラハン・ハン国の首都となり,現在位置より約 10km上流のボルガ右岸に位置していた。 1556年ロシアに併合され,58年現在の地に移動。 16~19世紀にはロシアと中央アジア,カフカス,インドなどとの交易の中心地として繁栄。「アストラカン」の名で知られる中央アジア産のカラクール種の子ヒツジの毛皮は,市の商人によって初めてロシアにもたらされたことからその名が由来。現在,キャビアなどの水産加工,船舶修理,皮革・製靴,木材加工,食品 (食肉,乳製品,製菓) ,段ボールなどの工業がある。よく整備された漁港,商港があり,カスピ海からボルガ川への貨物積替え地点となっているが,カスピ海北部の水深が浅いため水路を浚渫して,河口から約 100km沖合いに泊地を設け,そこで河航船への積替えが行われる。市内には 16世紀のクレムリン (城砦) ,18世紀のウスペンスキー,トロイツキー両聖堂などが保存され,観光客が多い。水産,医学,教育などの大学,郷土博物館,テレビ局などがある。ボルゴグラードと鉄道,ハイウェーで結ばれ,空港もある。人口 52万662(2010)。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

アストラハン(Astrahan'/Астрахань)
ロシア連邦南西部、アストラハン州の都市。同州の州都。カスピ海に注ぐボルガ川の三角州上にある河港都市で、羊の毛皮(アストラカン)や魚類・木材などの集散・加工が盛ん。13世紀に建設された集落アシタルハンに起源し、15世紀半ばよりアストラハンハン国の首都が置かれた。16世紀半ばにロシアに併合。16世紀のクレムリン、18世紀のウスペンスキー教会などの歴史的建造物が残っている。人口、行政区50万(2008)。

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世界大百科事典 第2版

アストラハン【Astrakhan’】
ロシア連邦,ヨーロッパ・ロシアの南東部,同名州の州都。人口51万2200(1992)。カスピ海から約95kmはなれたボルガ川下流の三角州(黒海の水位より約20m低い)に位置する。漁業,水産加工工業の一大中心地で,木材加工業,造船業もさかん。水産大学など大学・専門学校が4校,劇場,博物館がある。古くからカスピ海および陸上交通の要衝で,物資集散地として栄えた。現市の北方約10kmに旧市があったが,ティムールに破壊されたのち,現在の場所に建設され,15世紀後半から1556年のイワン4世による占領までアストラハン・ハーン国の首都であった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

アストラハン【Astrakhan】
ロシア連邦の南西部、ボルガ川河口のデルタにある河港都市。ボルガ川・カスピ海の舟航の拠点。羊の毛皮(アストラカン)・魚類などの集散が盛ん。かつてのアストラハン汗国の首都。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

アストラハン
あすとらはん
Астрахань Astrahan'
ロシア連邦南西部、アストラハン州の州都。人口48万9500(2003推計)。ボルガ川のデルタ扇頂部に位置する河港都市で、カスピ海から100キロメートル離れている。石油、木材の積み換え地で、漁業の拠点でもある。また、工業都市でもあり、水産加工、木材加工、段ボール製造、船舶修理業などが主要部門である。市の起源は13世紀の集落アシタルハンに始まるが、1460年代よりアストラハン・ハン国の首都であり、1556年ロシアに併合された。要塞(ようさい)であるとともに、アジアとヨーロッパを結ぶ交易の中心として栄え、いまも多数の民族が居住し、アジア系の住民も多い。市内に16世紀建造のクレムリン(城塞(じょうさい))、18世紀建造のウスペンスキー寺院が保存され、観光客も多数訪れる。水産、医科、教育の各大学がある。高級毛皮「アストラカン」の名は、中央アジアのカラクール種の子ヒツジの毛皮を、当市から輸出したことに由来している。[中村泰三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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