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アゾ化合物【アゾかごうぶつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アゾ化合物
アゾかごうぶつ
azo compound
2個の炭化水素基アゾ基 -N=N- に結合した形の化合物 R-N=N-R' の総称。R とR ' が同じとき,たとえば C6H5 のとき,アゾベンゼンといい,R とR ' が異なるとき,たとえばR が C6H5 ,R ' が CH3 のとき,ベンゼンアゾメタンという。芳香族ニトロ化合物をアルカリ性溶液中,亜鉛粉末で穏やかに還元すると前者の形の化合物が生じ,ジアゾニウム塩カップリングさせると後者の形の化合物が生成する。アゾをもつ化合物は強く着色するので,アゾ染料などとして利用される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

アゾ‐かごうぶつ〔‐クワガフブツ〕【アゾ化合物】
アゾ基をもつ化合物の総称。有色のものが多く、特に芳香族アゾ化合物はすべて色をもつのでアゾ色素ともいう。

出典:小学館
監修:松村明
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大辞林 第三版

アゾかごうぶつ【アゾ化合物】
アゾ(azo)基 N=N をもつ化合物の総称。染料・医薬などに利用される。すべて黄、オレンジ、赤などの有色化合物。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

アゾ化合物
あぞかごうぶつ
azo compound
アゾ基-N=N-をもつ有機化合物R-N=N-R'をいう。RおよびR'は炭化水素基で、脂肪族、芳香族のいずれでもよい。アゾ基が優れた発色団であるため色、橙(だいだい)色、赤色をしている。アゾ基のC-N=N結合角が約120度であるため、トランス形とシス形の幾何異性体が可能である。アゾベンゼンC6H5N=NC6H5のようにトランス形化合物に光をあてるとシス形化合物の得られることもあるが、シス形化合物は不安定である。アゾメタンのように常温で気体のもの、アゾエタンのように液体のものもあるが、ほとんどは固体である。[谷利陸平]

脂肪族アゾ化合物

ヒドラゾ化合物R-NH-NH-R'(R、R'はアルキル基)の酸化により合成するが不安定な化合物が多く、熱、光により分解し、遊離基(フリーラジカル)R・を生成する。2,2'-アゾビスイソブチロニトリルR=R'=(CH3)2(CN)C-は遊離基反応開始剤として重合反応などに用いられる。
[谷利陸平]

芳香族アゾ化合物

色をもっているのでアゾ色素ともよばれる。脂肪族アゾ化合物とは対照的に安定である。対称アゾ化合物R=R'はニトロ化合物を亜鉛と水酸化ナトリウムで還元すると得られるが、非対称アゾ化合物R≠R'はニトロソ化合物とアミンとの反応で合成する。

 アゾ染料原料となるヒドロキシ基-OHをもつオキシアゾ化合物やアミノ基-NH2をもつアミノアゾ化合物は、ジアゾニウム塩とフェノール、アニリンとの反応(ジアゾカップリング)により容易に合成することができる。
 アルカリ性条件で還元するとヒドラゾ化合物になり、酸性条件下ではアニリンまで還元される。過酸化水素、過酸などと反応させると、アゾ基が酸化され、アゾキシ基をもつアゾキシ化合物が得られる。ヒドロキシ基、アミノ基、スルホン酸基-SO2OHなどをもつ芳香族アゾ化合物は、合成染料としてもっとも重要なアゾ染料となる。アゾ化合物は有害なものが多く、発がん性を示すものもある。[谷利陸平]
『高橋浩著『構造式と化学名』(1996・三共出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

アゾ‐かごうぶつ ‥クヮガフブツ【アゾ化合物】
〘名〙 (アゾはazo- 「窒素」の意) アゾ基(-N=N-)をもつ化合物。強い発色団で、赤、黄、オレンジなどの色をもつ。アゾ染料として羊毛や絹を染色するのに用いられる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

アゾ化合物
アゾカゴウブツ
azo compound

アゾ基-N=N-が炭素原子と結合している有機化合物RN=NR′(R,R′は炭化水素基)をいう.重要なアゾ化合物はアゾ基に2個の芳香族原子団が結合したもので,アゾベンゼンC6H5N=NC6H5およびその置換体であるが,脂肪族原子団が結合したアゾ化合物も知られている.すべてのアゾ化合物には,アゾ結合のまわりの立体配置がシス形のものとトランス形のものとがあるが,普通のアゾ化合物はトランス形である.アゾベンゼンなどでは安定なトランス形のほかに不安定なシス形も知られている.二つの基RとR′とが同じものではRHの名称に接頭語“アゾ”をつけ,アゾベンゼン,アゾメタン(CH3N=NCH3)のように命名する.RとR′とが異なる場合には,基R′N=N-で置換されたRHとして命名する.たとえば,C6H5-N=N-CH3はメチルアゾベンゼンである.アゾベンゼンおよびその置換体などの芳香族アゾ化合物は芳香族ニトロ化合物をアルカリ性溶液中で,穏やかな条件で還元すると得られる.また,芳香族アミンをジアゾ化して得たジアゾニウム塩を芳香族アミン,フェノールなどとカップリング反応させて得られる.アゾ基は強力な発色団で,アゾ化合物はすべて,黄,オレンジ,赤などの色をもっている.アミノ基,ヒドロキシ基,スルホ基などをもつ芳香族アゾ化合物はアゾ染料として羊毛を染色するのに用いられ,木綿に染色できるものもある.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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