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アブハジア

デジタル大辞泉

アブハジア(Abkhazia/Абхазия)
ジョージア西部、黒海沿岸に位置する地域。中心都市スフミ。オスマン帝国支配を経て19世紀に帝政ロシア領有ロシア革命後、ジョージアに属する自治共和国となる。ソビエト連邦崩壊後の1992年に独立宣言ロシア連邦など数か国が承認するも、ジョージアとの紛争が続いている。

出典:小学館
監修:松村明
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朝日新聞掲載「キーワード」

アブハジア
19世紀にロシア帝国に併合され、ソ連時代はグルジア共和国に編入されてグルジア人の比率が高まった。ソ連末期にグルジアがソ連から独立する動きに刺激され、人口の18%を占めていたアブハジア人がグルジアからの独立を求め、92~93年に内戦に発展し、グルジア系住民の多数が難民となった。94年に停戦合意が成立。現在の人口は24万人、アブハジア人は44%に増えたとされる。ロシアによる国家承認は昨年8月26日。現在アブハジアを独立国と認めるのは、ロシアと南米ニカラグアだけだ。
(2009-08-21 朝日新聞 朝刊 2外報)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

日本大百科全書(ニッポニカ)

アブハジア
あぶはじあ
Абхазия Abhaziya
ジョージア(グルジア)に属する自治共和国。アジア南西部、黒海沿岸に位置する。面積8600平方キロメートル、人口51万7500(2003推計)。首都はスフーミ[上野俊彦]

沿革

1810年トルコへの従属状態から脱してロシア領に編入され、1864年ロシアのスフーミ州となった。1921年3月アブハズ・ソビエト社会主義共和国が設立され、同年12月、ジョージア・ソビエト社会主義共和国の成立とともに同国に属する自治共和国となり、1931年アブハズ自治ソビエト社会主義共和国Абхазская АССР/Abhazskaya ASSRとなった。ソ連崩壊(1991年12月)前年の1990年12月アブハジア自治共和国Автономная Республика Абхазия/Avtonomnaya Respublika Abhaziyaとなり、崩壊後の1992年7月主権を宣言、「アブハジア共和国」を名のった。しかし、ジョージアからの分離独立とロシア連邦への編入を求めるアブハズ人とジョージア人の対立を背景に、1992~1994年アブハジアの地位をめぐって武力紛争が起きた(アブハジア紛争)。この過程で、ジョージア系住民がアブハジアから追い出され、多数のジョージア人難民が発生した。1994年休戦協定が結ばれた。
 なおアブハジアは、ソ連の国家構造のもとではジョージア共和国内の自治共和国とされていたが、ジョージア独立(1991年)後、ジョージア政府は1995年まで正式にアブハジアの自治権を認めていなかった。[上野俊彦]

国土

国土は黒海に面し、大カフカス山脈南斜面とコルヒダ低地からなり、北はロシア連邦との国境となっている。気候は湿潤な亜熱帯気候。平均気温は沿岸部で1月4℃~7℃、7月22℃~24℃、山岳部で1月零下2℃~2℃、7月16℃~18℃。年降水量は沿岸地域で1300ミリメートル、山地で2400ミリメートル。国土の55%は森林に覆われ、沿岸地域には亜熱帯植物群がみられる。[上野俊彦]

住民・産業

1989年国勢調査による民族構成は、ジョージア人(24万5400、45.7%)、アブハズ人(9万5600、17.8%)、アルメニア人(7万8400、14.6%)、ロシア人(7万6800、14.3%)、その他である。アブハズ人の言語アブハズ語は、ロシア連邦アディゲア共和国に居住するアディゲイ人のアディゲイ語、同カバルディノ・バルカリア共和国に居住するカバルダ(カバルディン)人と同カラチャエボ・チェルケシア共和国に居住するチェルケス人の言語であるカバルディノ・チェルケス語と同系の、カフカス諸語アブハズ・アディゲイ諸言語に属する。宗教はイスラム教スンニー派。
 おもな工業は、食品加工(茶、たばこ、ワイン醸造、缶詰)、軽工業(革靴製造、絹織物)、木材加工、機械・建築資材生産、石炭採掘。農業は、茶、柑橘(かんきつ)類、タバコ、桐油(とうゆ)その他の植物油精製用作物、果樹、ブドウ、トウモロコシの栽培。スフーミは黒海沿岸のリゾート地として有名。[上野俊彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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