●アルバニア人【アルバニアじん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
アルバニア人
アルバニアじん
Albanian
バルカン半島最古の民族イリュリア人の子孫といわれ,半島南西部のアルバニアを構成する民族。自称シュチプタル。言語はアルバニア語で,インド=ヨーロッパ語族に属する。アルバニアのほか,近隣のコソボ,北マケドニア,イタリア,ギリシアなどにも居住する。アルバニアは 1912年にオスマン帝国から独立したが,当時の力関係に基づいて国境が画定されたため,小国アルバニアの国外に多くのアルバニア人が取り残されることになった。このため,コソボやマケドニア(現北マケドニア)でアルバニア人問題をめぐる紛争が生ずることになった(→コソボ紛争,マケドニア紛争)。アルバニア国内北部の山岳地方に住むゲグ族と南部のトスク族に分かれるが,それぞれ帰属意識が強く,習俗も異なるため,1912年の独立にいたるまで長期にわたって統一国家の形成を妨げる結果となった。ゲグ族は牧畜を生業とし,南部のトスク族は農業,商業を営む。宗教は人口の半数以上がイスラム教で,ほかに東方正教会,カトリックが多い。
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世界大百科事典 第2版
あるばにあじん【アルバニア人】
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