●アンセルメ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
アンセルメ
Ansermet, Ernest
[没]1969.2.20. ジュネーブ
スイスの指揮者。ローザンヌ大学で数学を学び,教鞭をとったのち指揮者に転向。 1912年モントルーでデビュー。 15年以降 S.ディアギレフのバレエ・リュスで指揮者をつとめる。 18年スイス・ロマンド管弦楽団を創立,世界一流の楽団に育てた。現代音楽の指揮者として定評があり,現代のバレエ音楽,フランス,スペイン音楽が得意。文筆活動でも知られる。 64年来日。
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世界大百科事典 第2版
アンセルメ【Ernest Ansermet】
スイスの指揮者。ローザンヌで数学教師をつとめるかたわら音楽を学び,1912年から指揮活動に入る。モントルー,ジュネーブで指揮,18年にジュネーブにスイス・ロマンド管弦楽団を創立してその常任指揮者となる。それと並行して1915‐30年,ディアギレフの率いるバレエ・リュッスの指揮者をつとめ,現代作曲家とくにストラビンスキーに高く評価された。彼の指揮は客観主義の立場をとり,ドイツ・ロマン主義の主情的表現を徹底的にオーケストラから追放して,明晰(めいせき)なリズムと色彩の美を追求した。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
アンセルメ
あんせるめ
Ernest Ansermet
(1883―1969)
スイスの指揮者。初め数学者を志したが指揮に転じ、1915~1930年ディアギレフ・バレエ団の指揮者。1918年にスイス・ロマンド管弦楽団を創立、1967年までその指揮者を務め、このオーケストラを世界的な地位に引き上げた。1964年(昭和39)N響に客演、1968年スイス・ロマンド管弦楽団の初来日に同行している。アンセルメは20世紀の作品に大きな関心をもち、多くの作品を初演、その普及に大きな役割を果たし、「バレエ音楽の神様」ともよばれた。オネゲル、ストラビンスキー、ラベル、デ・ファリャなどが作品をアンセルメに捧(ささ)げている。
[岩井宏之]
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