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アンタレス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アンタレス
Antares
さそり座α星 (α-Sco) の固有名。その名はギリシア語に由来し,「火星に対抗する者」の味をもち,夏の空に真紅色に輝く。その赤い色のために赤星 (あかぼし) の和名もある。地球から約 420光年の距離にある脈動変光星で,光度を 0.9等から 1.8等まで周期約 4.7年で変化させる半規則変光星スペクトル型が M1の超巨星で,表面温度は約 3000℃と低く,質量太陽の約 20倍にすぎないが,半径は太陽の数百倍で太陽系でいえば地球の軌道をすっぽり包み,火星軌道まで広がっていることになる。大きな半径のために光度は太陽の数千倍にもなる。この赤い主星のまわりを光度 6.5等の青白い伴星が周期 850年で公転している。伴星のスペクトル型は B4の主系列星で,表面温度は約1万 7000℃,半径と質量はともに太陽の約4倍である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

アンタレス(Antares)
《火星の敵の意》蠍座(さそりざ)α(アルファ)星。明るさが0.9等から1.2等まで変わる変光星で、変光周期1733日。直径は太陽の720倍。距離553光年。夏の夜、南天の低い所で赤く輝く。
米国オービタルサイエンシズ社が開発したロケット。NASA(米航空宇宙局)が、退役したスペースシャトルに代わって国際宇宙ステーションへの物資輸送を行う無人宇宙船シグナスの打ち上げに利用される。2013年4月に初打ち上げに成功した。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

アンタレス【Antares】
さそり座のα星。ギリシアの軍神アレスArēs(ローマではマルスMars)が火星と結びつき,この星の色が赤いことや,火星がこの付近にやってくることから,ant‐Arēs(火星に対するもの)という名がついたのであろう。中国名は火(か),大火(たいか),火星などという。日本では赤星(あかぼし),酒酔い星などの名がある。直径が太陽の約300倍もある赤色超巨星である。主星のアンタレスAから約400天文単位離れて,約6等級の伴星アンタレスBがあり,連星系をつくっている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

アンタレス【Antares】
火星に対抗するもの、の意
蠍座さそりざのアルファ星。明るさ1.0等。地球からの距離は500光年。夏の宵、南天の地平線近くに見える赤い星。代表的赤色巨星。豊年星。中国名、大火・火。

出典:三省堂
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知恵蔵mini

アンタレス
米国の宇宙関連企業オービタル・サイエンシズ社が開発した中型ロケットの名称。全長40.5メートル、直径3.9メートル。地球低軌道に約5トンまでの衛星を打ち上げることができる。第1段には旧ソビエト連邦で開発された液体燃料エンジンを改良した「AJ26」ロケットエンジンを2基装備し、第2段には固体燃料ロケットの「キャスター30」を装備している。2012年より、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運送することが、米航空宇宙局(NASA)から民間に委託されており、アンタレスは無人補給機「シグナス(Cygnus)」を打ち上げるロケットとして開発された。13年4月21日(現地時間)に、打ち上げ試験及び超小型衛星4機の分離に成功。3回目となる「シグナス」を搭載した業補給の打ち上げが、14年10月28日(現地時間)に米国バージニア州ワロップス島で行われたが、打ち上げ6秒後に発火し大爆発した。
(2014-10-30)

出典:朝日新聞出版
(C)Asahi Shimbun Publications Inc
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日本大百科全書(ニッポニカ)

アンタレス
あんたれす
Antares
さそり座のα(アルファ)星の固有名。さそりの心臓にあたる部分に位置し、夏の南の夜空に真っ赤な光を放つ恒星。名前の由来はギリシア語で「火星に対抗するもの」Anti-Aresから。古来、世界各地でさまざまな名でよばれた。アラビア名はカルブ・アル・アクラブQalb Al-Acrab(「さそりの心臓」の意)、中国名は「火」「大火」。
 2000年の天球上の位置は赤経16時29分24秒、赤緯マイナス26度25.9分。毎年5月30日ごろ真夜中に南中する。変光しており実視等級は0.88等から1.16等の間で変化する。色指数(BV)はプラス1.83等(天体の色を表す指標の一つで、青色B等級から実視V等級を引いたもの)、(UB)はプラス1.30等(同じく紫外U等級から青色B等級を引いたもの)。Kバンド(赤外波長帯2.2マイクロメートル)で観測した場合はマイナス3.9等と明るい。視差は5.4ミリ秒角で、地球からの距離は590光年。固有運動は25ミリ秒角/年、視線速度はマイナス3キロメートル/秒。スペクトル型M1.5ab~bの超巨星で、掩蔽(月が恒星や惑星などの天体を隠す現象)などからこの星の半径が測定されているが、観測する波長で少し違う値が得られている。可視光では太陽半径の770倍、赤外光では太陽半径の870倍。太陽系でいえば火星の軌道をすっぽり包んでまだ余りがある大きさである。質量は太陽の12~15倍、光度は太陽の4万~5万倍と推定されている。表面温度は絶対温度3600K(ケルビン)程度である。星の表面から放出されるガスからダスト(固体微粒子)が形成され、そのガスとダストが星を包んでいる。
 アンタレスは、光度6~7等の伴星をもつ実視連星で、伴星の角距離(軌道長半径)は2.9秒角、公転周期は880年。この伴星(アンタレスB)はスペクトル型B3の主系列星で、主星アンタレスAから吹き出る低温の星風の中にあるが、伴星からの紫外線で伴星の周りは電離しており、電波が星風と電離領域の双方から出ている。アンタレスは、比較的若い星の集団さそり座OBアソシエーションのメンバーである。[山崎篤磨]
『藤井旭著『春・夏星座図鑑――もっと知りたい春・夏の星座』(2002・偕成社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

アンタレス
(Antares 「火星の敵」の意) 蝎座(さそりざ)のアルファ星。夏の宵、南天に見える赤色の巨星。地球より六〇〇光年の距離にあり、光度は〇・九~一・八等に変わる変光星。実直径は太陽の二三〇倍。中国では大火、日本では赤星、豊年星と呼ぶ。

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