@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

アンモニウム塩【アンモニウムえん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アンモニウム塩
アンモニウムえん
ammonium salt
構造が NH4X 型の塩の総称。例として塩化アンモニウム NH4Cl,硝酸アンモニウム NH4NO3などがある。結晶は NH4+ イオンを含み,正四面体型四配位である。分子容,溶解度,化学的性質などはアルカリ金属塩,特にカリウム塩,ルビジウム塩に類似している。次の3つの特異な反応を示す。
(1) 強塩基と熱するとアンモニア NH3 を発生する。

NH4Cl+NaOH→NH3+NaCl+H2O

(2) 熱すると揮発して解離する。

NH4Cl→NH3+HCl

(3) クロロ白金酸と反応して,黄色結晶性の沈殿 (NH4)2PtCl6 を生じる。
4つの水素のうち1つ以上をアルキル基,アリール基などで置換したアミンのアンモニウム塩もある。水素原子がすべて有機原子団で置換された NR4X 型のアンモニウム塩を,第四アンモニウム塩という。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

アンモニウム‐えん【アンモニウム塩】
アンモニアとの結合によって生じる塩。アンモニウムイオンの塩。塩化アンモニウム硫酸アンモニウムなど。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

アンモニウムえん【アンモニウム塩 ammonium salt】
アンモニアと酸または酸性酸化物との反応によって生ずる塩。一般式NH4X(Xは1価の酸基)。天然には,アンモニウムミョウバン(NH4)Al(SO4)2・12H2O,昇華鉱物磠砂(ろしや)NH4Clなどの形で産出する。通常,正四面体形のアンモニウムイオンNH4を含むイオン結晶である。分子容結晶形,溶解度,含水塩の水和数,溶液内挙動,化学的性質などはアルカリ金属塩,とくにカリウム塩,ルビジウム塩とよく似ているが,次の点で異なっている。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

アンモニウム塩
あんもにうむえん
ammonium salt

アンモニアと酸との結合によって生じた形式をもつ化合物で、アンモニウムイオンNH4+の塩にあたる。一般式NH4X(Xは1価の塩基)で示される。普通NH4+を含むイオン結晶で、結晶形、溶解度、分子容など種々の性質は、アルカリ金属塩、ことにイオン半径が比較的近いカリウム塩、ルビジウム塩などに似ているが、固体を加熱したり、強塩基が共存すると分解してアンモニアを失いやすい点が異なる(アンモニウムイオンのイオン半径は143ピコメートル、カリウムイオンK+は133ピコメートル、ルビジウムイオンRb+は148ピコメートル)。

 また、アンモニウム塩の四つの水素のうち、一つ以上をアルキル基やアリール基などの有機の基で置換したものもアンモニウム塩とよんでいる。たとえば、N(CH3)4Clはテトラメチルアンモニウム塩化物、NH(C2H5)3Clはトリエチルアンモニウム塩化物である。

[中原勝儼]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

アンモニウム塩
アンモニウムエン
ammonium salt

】NH4を陽イオンとした塩.NH4のイオン半径は約1.48 Å で,K の1.33 Å,Rb の1.48 Å に近いので,アンモニウム塩は,KやRb塩と類似の性質をもつ.水溶液中ではK塩と同じく,過塩素酸塩,ヘキサクロロ白金(Ⅳ)酸塩は難溶である.アンモニアと酸の直接反応で得られる.室温では安定であるが,高温では分解する.例:NH4Cl → NH3 + HCl.硫酸塩(硫安)(NH4)2SO4,硝酸塩(硝安)NH4NO3などは肥料に用いられる.【】アミンに H が結合した一価の陽イオンの塩.例:C6H5NH3 Cl.【】N原子に4個の炭化水素基が結合した一価の陽イオンの塩.[別用語参照]第四級アンモニウム化合物

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

アンモニウム塩」の用語解説はコトバンクが提供しています。

アンモニウム塩の関連情報

関連キーワード

アミン第四アンモニウム化合物

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation