●イチイガシ【いちいがし】
世界大百科事典 第2版
いちいがし【イチイガシ】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
イチイガシ
いちいがし
[学] Quercus gilva Bl.
ブナ科(APG分類:ブナ科)の常緑大高木で、幹はまっすぐに立ち、高さ25メートルに達する。老樹では灰褐色の樹皮が落ちた跡にコルク層の渦巻模様がみられる。葉は倒披針(とうひしん)形で先端に鋸歯(きょし)をもつ。裏面に黄褐色の短毛が密生し、他のカシ類と区別できる。堅果は当年の秋に熟し、そのまま食用となる。殻斗(かくと)は6、7層の輪があり褐毛を密生する。千葉県以西の本州、九州に多く、台湾、中国大陸東部の暖帯に分布する。肥沃(ひよく)な土地を好み、神社などによく残っている。材は粘り強く、船や艫(ろ)の材として使われた。
[萩原信介 2020年1月21日]
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事典・日本の観光資源
イチイガシ
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