●イマーゴ
世界大百科事典 第2版
イマーゴ【Imago[ドイツ]】
本来はラテン語でイメージを意味する語。ユングが用いた概念で,シュピッテラーの小説《イマーゴ》(1906)にヒントを得て考えついたと言う。個人が他人を把握する仕方を方向づける無意識的人物原型を言う。ある個人が幼児期に家族との関係において,現実的および空想的に体験することを基にして形成されると考えられる。個人はそのイマーゴに基づいて他人を見るわけである。ユングの初期の概念であって,後にはあまり用いていない。
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