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インジゴ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

インジゴ
indigo
天然主成分。藍青色柱状晶金属光沢をもつ。約 300℃で昇華。分解点 390~392℃ (封管中) 。水に不溶。アルカリ性水中で還元すると可溶性のインジゴホワイト (黄色) になり,これに繊維を浸してから空気酸化すると,インジゴが再生され青く染まる。藍は天然建染め染料の代表であったが,1880年 A.バイヤーが合成してから,合成藍 (インジゴピュア) に取って代られた。ろうな青色建染め染料である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

インジゴ(indigo)
《「インディゴ」とも》青色の染料。藍(あい)から採取したが、現在は主にコールタール類から合成される。藍。青藍(せいらん)。藍靛(らんてん)。インド藍

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

インジゴ
 C16H10N2O2 (mw262.27).

 染料に使われる天然色素

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世界大百科事典 第2版

インジゴ【indigo】
マメ科のコマツナギ属Indigoferaの数種で,藍色の染料インジゴを採るために利用されていた植物の総称名,あるいは染料そのものの名称。小低木で,キアイ(木藍)とも呼ばれるが,それは藍染料をとる草本のアイ(タデアイ)と区別するためである。インドから東南アジア地域原産のナンバンアイI.tinctoria L.やI.sumatrana Gaertn.,I.arrecta Hochst.,熱帯アメリカ原産のナンバンコマツナギI.suffruticosa Mill.など10種近くある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

インジゴ【indigo】
あいの色素成分で、青色柱状の結晶。化学式 C16H10N2O2 水・エタノールに溶けない。天然には、アイの葉に配糖体として存在する。古くは植物性染料としてキアイ、タデアイから採られたが、現在はアニリンから合成される。建染め染料の一種。インジゴが還元されたものは無色でインジゴホワイトという。インディゴ。印度藍。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

インジゴ
いんじご
indigo
古代から用いられてきた青色のバット染料。天然藍(あい)には、いくつかの成分が含まれているが、青色成分がインジゴで、インジゴチンともいう。天然藍中に存在するインジカンというインドキシルの配糖体を抽出し、発酵によりインドキシルを遊離させ、空気により酸化するとインジゴが生成する。
 副成分としてインジルビン(赤紫色)、イソインジゴ等がある。イソインジゴは染料として価値がない。インジゴを濃色に染めると、赤みのある青となる。この理由としてインジルビンの存在が考えられたが、バット染色において分解することや、その色調からインジルビンの可能性は低く、赤みはインジゴのもつ光吸収スペクトルによるものと考えられる。[飛田満彦]

合成

現在では合成インジゴが主力である。化学構造はドイツのバイヤーによる長年の研究の結果決定されたものであるが、その研究途上において、1880年にo(オルト)-ニトロベンズアルデヒドあるいはo-ニトロケイ皮酸からの合成法が確立された。1890年にはフェニルグリシンをナトリウムアミドと融解してインドキシルをつくり、これを酸化するホイマン法が確立され、1897年にドイツのBASF社が工業生産を開始した。このことは合成インジゴが天然藍を駆逐して、現代の染料および化学工業発展の契機となったという意味で重要である。[飛田満彦]

性質

水やアルコールには溶けないが、亜二チオン酸や亜鉛で還元すると、淡黄色のインジゴホワイト(ロイコ体)となり水に溶ける。インジゴの染色には必要な操作である。この溶液(建浴(たてよく)あるいはバットvat)に木綿や羊毛を浸したのち、空気で酸化すれば、繊維上で青色のインジゴを再成する。染着性が高くないので、濃色を得るには建浴での浸染と空気による酸化を繰り返す必要がある。
 耐光堅牢(けんろう)度は木綿上よりも羊毛上のほうが良好である。ジーンズの染色をはじめ、現在も多量に使用されている。[飛田満彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

インジゴ
〘名〙 (indigo)⸨インディゴ⸩
① 植物系の天然染料の一つ。アイの葉を発酵させてつくる。一八八〇年、ドイツ人バイヤー(バイエル)が初めて合成。九〇年、ドイツ人ホイマンが工業的製法を発明。藍青色の光沢をもつ柱状結晶で、水に溶けない。もめん、麻、絹、羊毛などの染色に用いる。藍。青藍。藍靛(らんてん)(らんじょう)。インド藍。〔舶来語便覧(1912)〕
② 青藍色。濃いすみれ色。また、その絵の具。インド藍。
※社会百方面(1897)〈松原岩五郎〉椋鳥「是はインジゴなり、是は赤樺、是は銀鼠などとあらまし絵の具の名を教はるまでが丁寧にて」

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

インジゴ
インジゴ
indigo

C16H10N2O2(262.27).C.I.7300,C.I.Vat Blue 1ともいう.天然藍(あい)の主成分.古くから知られた天然染料で,インジカンを含む植物を発酵させてつくられた.工業的には,N-フェニルグリシンをアルカリ融解してインドキシルとし,それを空気酸化して合成している.金属光沢のある青色の柱状晶.昇華点約300 ℃,分解点390 ℃.キシレンに微溶,エタノールに難溶.木綿用の青色建染め染料であるが,パラフィン油やデカリン中では赤色を呈す.[CAS 482-89-3]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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