●ウェルウィッチア
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ウェルウィッチア
Welwitschia mirabilis
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デジタル大辞泉
ウェルウィッチア(〈ラテン〉Welwitschia)
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世界大百科事典 第2版
ウェルウィッチア【Welwitschia mirabilis Hook.f.】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ウェルウィッチア
うぇるうぃっちあ
[学] Welwitschia mirabilis (Welm.) Hook.f.
ウェルウィッチア科(分子系統に基づく分類:ウェルウィッチア科)の裸子植物。奇妙な形態をした珍奇な植物で1属、1種。一名サバクオモト、園芸名キソウテンガイ(奇想天外)。主幹は数十センチメートルあり、太くて短く、倒円錐(えんすい)形をなし砂の上に出る。根は直根で地中深く入る。本葉は2枚で対生し、濃緑色で長さ2~3メートル、幅20センチメートルくらいとなり、帯状で、革質をなし平行脈をもち、古くなると風などで葉脈に沿って縦にいくつにも裂ける。雌雄異株。幹頂の周辺部の葉の基部近くから小枝を出し、花をつける。雄花序は橙黄(とうこう)色で四角張った紡錘形で十字対生する鱗片葉(りんぺんよう)に覆われる。雄花には2対の包葉と6本の雄しべがある。雌花序は赤褐色で太くて長さ10センチメートル、幅3~4センチメートル。雌花は1個の胚珠(はいしゅ)だけからなる。風のほか昆虫も花粉を媒介するという。球果はモミ属に似ている。ナミビアの海岸近いナミブ砂漠などの谷あいだけに自生する。寿命の長い植物で600年から1000年も生き、世界的に珍しい植物で、特別保護を受けており、その採集は厳しく禁止されている。
[林 弥栄 2018年3月19日]
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