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ウバメガシ(姥芽樫)【ウバメガシ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ウバメガシ(姥芽樫)
ウバメガシ
Quercus phillyraeoides
ブナ科の小型常緑のカシの1種。西日本の暖地や海岸付近に生じる。特に瀬戸内海の小島や九州の海岸のなどによくみられる。主幹が直立せず,よく枝分れして,全体にこんもりした樹形をつくる。このため庭木や公園の植込み,街路樹などによく植えられ,最近は高速道路のグリーンベルトに好んで植えられている。葉は長さ4~6cmの楕円形ないし小判形で質は厚く,硬い。若葉は黄褐色の毛でおおわれるが,成葉は無毛で濃緑,光沢がある。鋸歯は上半部の葉縁にだけある。初夏に,葉腋から長さ5~6cmの紐のような花穂 (尾状花序) を垂らして雄花をつける。雌花は葉のつけ根につき,秋に紡錘状のどんぐりとなる。この堅果にはほとんど渋みがなく食用になる。なお,この木の若葉はタンニンを含み,昔,婦人の「お歯黒染め」に媒染剤として用いられたという。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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