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ウミガメ

朝日新聞掲載「キーワード」

ウミガメ
食用となるのは主にアオウミガメで、産卵に訪れる小笠原や沖縄などで古くから食べられてきた。内臓腹甲煮物にして食べられる。成長したオスは100キロ前後、メスは150キロ前後。体長は1メートル以上。環境省のレッドリストでは、絶滅の危険が増しているという絶滅危惧(きぐ)2に分類されている。
(2007-06-02 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

日本大百科全書(ニッポニカ)

ウミガメ
うみがめ / 海亀
sea turtle

爬虫(はちゅう)綱カメ目ウミガメ科とオサガメ科に属するカメの総称。種類は現在次の7種に分類される。アカウミガメCaretta caretta、タイマイEretmochelys imbricata、ヒメウミガメLepidochelys olivacea、ケンプヒメウミガメL. kempii、アオウミガメChelonia mydas、フラットバックまたはヒラタアオウミガメChelonia depressa、オサガメDermochelys coriaceaである。これらのうちアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、オサガメについては、異なった地域(太平洋・インド洋域と大西洋域)に生息しているものを、亜種の関係で整理しようとする考え方が一般的であるが、この分類には異論がないわけではない。

 ウミガメ類は、カメ類のなかで海洋に適応進化したグループで、大形のものが多い。潜頸(せんけい)亜目Cryptodiraに属しながら、四肢および頭部は完全に甲の中に収納することはできない。つめも退化し各肢に1、2本を残すにすぎない。甲の背腹面に大きな鱗板(りんばん)を有するものが多いが、オサガメのように大形の鱗板を欠き、脂肪に富んだ薄い皮膚に覆われたものもある。太平洋、インド洋、大西洋、地中海などの熱帯から温帯域にわたって広く生息分布するが、巨視的にみると、種の分布や産卵場の位置にはそれぞれ生態的な特性がみられる。成体では種によって食性が異なるが、孵化(ふか)後の稚ガメ期はすべて肉食性である。水中生活がおもであるが、産卵は陸で行われる。同一の個体が毎年産卵することは少なく、2~3年の間隔を置き産卵回帰をする。

 古くから卵は産卵地で食用にされ、現在でもこの習慣は多くの国々に残っている。肉および鱗板や甲の利用も世界各地で行われているため、現在ウミガメ類はすべて資源的に衰亡の著しいものと判断され、国際的に強い保護の姿勢がとられるようになった。

[内田 至]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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