●ウリジル酸【ウリジルさん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ウリジル酸
ウリジルさん
uridylic acid
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栄養・生化学辞典
ウリジル酸

ウリジン一リン酸,ウリジン5′-一リン酸ともいう.RNAの構成成分.さらにリン酸エステル化されてウリジン二リン酸,ウリジン三リン酸となり,特有の生理機能を果たす.
出典:朝倉書店
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ウリジル酸
うりじるさん
核酸の構成単位であるヌクレオチドの一つ。ウリジン一リン酸(UMPと略記)ともいう。ピリミジン塩基の一種であるウラシル、五炭糖(ペントース)であるD-リボース、リン酸が各1分子ずつ結合している。他のヌクレオチドの場合はリボースのかわりにデオキシリボースを含むデオキシリボヌクレオチドも存在するが、ウラシルはDNA(デオキシリボ核酸)に含まれていない(かわりにチミンが含まれている)ので、デオキシウリジル酸は天然には存在しない。リン酸がリボースの3位か5位に結合することによって、3'-ウリジル酸か5'-ウリジル酸になる。いずれもRNA(リボ核酸)を適当な加水分解酵素で分解すれば得られるが、生体内に単独でも存在する。
[笠井献一]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版
ウリジル酸
ウリジルサン
uridylic acid
uridine monophosphate.C9H13N2O9P(324.18).略称UMP.ウリジン-5′-ホスフェート(5′-UMP),3′-ホスフェート(3′-UMP),2′-ホスフェート(2′-UMP)の3種類の異性体が存在する.いずれもそのリン酸結合は低エネルギー結合であり,RNAの加水分解によって得られる.ウリジル酸とよぶときは,5′-ホスフェートをさすことが多い.一般に,2′-UMPと3′-UMPは酸性条件で互いに異性化しやすい.3′-UMPはRNAのリボヌクレアーゼ T2 などによる酵素分解で,5′-UMPはヘビ毒ジホスホエスラーゼ分解で得られる.後者は生体内でオロチジル酸の酵素的脱炭酸で合成される.いずれもλmax 262 nm(ε 10.0×103,pH 2,pH 7).5′-UMPはATPによりホスホリル化されてウリジン二リン酸(UDP),さらに三リン酸(UTP)となる.[CAS 58-97-9]
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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