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ウンマ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ウンマ
umma
一般的には「集団」を意味するアラビア語。預言者ムハンマドメジナに移住したとき,メジナの住民 (→アンサール ) と結んだ契約「メジナ憲章」のなかで,血縁にとらわれない「イスラム教徒の共同体」を意味する言葉として使用され,後世イスラム法学でも理念的な信徒共同体をさす言葉として用いられている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ウンマ(〈アラビア〉umma)
イスラム共同体。イスラム教信仰(具体的にはイスラム法)によって結合している。単一の普遍国家として出発したが、のちに政治的に分裂し、現在では多くの民族国家に分かれる。

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世界大百科事典 第2版

ウンマ【umma[アラビア]】
イスラム共同体のこと。このウンマに対して邦訳コーランではしばしば〈民族〉の訳語が当てられ,また現代アラビア語でも世俗的には〈民族〉〈国家〉の意味に用いられている。確かにコーランでは,ウンマの結合範囲が民族や部族と重なりあう場合があるが,ウンマ=部族・民族ではない。ウンマがコーランにおいて意味をもつのは,民族・部族そのものとしてではなく,神が人類救済の歴史の中で使徒を遣わし,人間に呼びかけるその単位集団としてである。

出典:株式会社平凡社
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ウンマ【Umma】
メソポタミア最南部のシュメール都市。現在名ジャウハJawkha。イラク南東部にあり,本格的な発掘は実施されていない。前3千年紀中葉まで小邑にとどまっていたが,初期王朝III期に急激に発展,とりわけIII期後半にはエナカレなどの支配者が出て,エディンと呼ばれる沃野の帰属,運河の水利権をめぐって隣都市ラガシュと抗争した。ただしエアンナトゥム〈禿鷹碑文〉に代表されるラガシュ史料に抗争経過が記されているほかは,ウンマ文書は乏しく,この時期の政治・経済制度も不明である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ウンマ
うんま
Umma
イスラム教の信仰共同体、つまり「イスラム共同体」のこと。現代アラビア語では「民族」「国家」の意にも用いられる。コーランでは、最初、神が人類救済の歴史のなかで使徒(預言者)を遣わし、使信を伝えさせるその単位集団として用いられていたが、のちにはもっぱら「ムハンマド(マホメット)のウンマ」、すなわちイスラムの共同体をさすようになる。それは、神のことば(コーラン)を正しく保持して実践し、その限りにおいて神のよしとする祝福された共同体として出発した。このことは、ウンマの成員が、一方ではその現実の共同体をよりいっそうイスラム的にし、他方ではそれを外に向かって宣揚し拡大するために努力する義務を負っていることを意味する。これがウンマの歴史的展開とその動態の基底にあるものである。このウンマの理想はのちにシャリーア(イスラム法)として具体化される。このシャリーアが人間の日常生活の包括的規範であるように、ウンマは人間の「霊的」結合体にとどまらず、現実には日常の生活規範をも共有する生活共同体であるだけに、その結合は密である。それだけに宗教的対立はただちに政治的対立となり、政治的争いが宗教の問題となる。ウンマはその性質上つねに国家を志向するが、1人のカリフが一つの法の下に統治する多民族的単一国家のウンマがほぼ理想に近い形で実現したのは、アッバース朝(750~1258)の最初の1世紀までである。その後は政治的に分裂し、今日では民族国家に分かれ、ウンマの統一は遠い昔の夢となってしまったが、それが過去の栄光と結び付いた理想としてムスリム(イスラム教徒)に訴える力は大きい。[中村廣治郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ウンマ
〘名〙 (umma) イスラム共同体。イスラムの信仰によって結合している。単一の普遍国家として出発したが、のちに政治的に分裂し、現在では多くの国民国家に分かれている。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ウンマ
Umma
ムハンマドを預言者と認め,その命令に服従する宗教共同体
メディナに始まり,信者皆兵の原則によって,必要な場合は全員が参戦する。宗教共同体ではあるが,預言者以外には聖職者は存在せず,各自はそれぞれ日常の職業に従事した。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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