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エディントン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

エディントン
Eddington, Sir Arthur Stanley
[生]1882.12.28. ウェストモーランド,ケンドル
[没]1944.11.22. ケンブリッジ
イギリスの天文学者物理学者ケンブリッジ大学で数学,物理学を学び,グリニッジ天文台助手 (1906) を経てケンブリッジ大学教授 (13) ,ケンブリッジ大学天文台台長 (14) 。恒星内部の理論的研究に貢献,恒星の大部分は気体から成ること,星の質量光度とを関係づける法則を発見した (24) 。また白色矮星のスペクトル線偏移について,それが超高密度による一般相対論的効果に基づくものであることを明らかにしたこと,ケフェウス型変光星に対して脈動理論を提唱したことなどが知られる。一般相対性理論に多大の関心をもち,みずから 1919年の皆既日食時の観測から,太陽近傍における光の屈曲 (一般相対性理論の理論的予測) を実証するとともに,『空間,時間,重力』 (20) などの啓蒙書を通じてその普及に努めた。また物理学の普遍定数は純粋に理論的な導出が可能であるという独特の科学哲学によっても知られる。 30年にナイトの称号を贈られ,メリット勲章 (38) などの栄誉に輝いた。主著の『恒星内部構造論』 (26) は天文学の古典の一つである。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

エディントン(Arthur Stanley Eddington)
[1882~1944]英国の天文学者・物理学者。ケンブリッジ天文台長。白色矮星(わいせい)の研究など、宇宙物理学に貢献。相対性理論量子力学に独自の理論を展開。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

エディントン【Arthur Stanley Eddington】
1882‐1944
イギリスの天体物理学者。北イングランドのケンダルに生まれ,ケンブリッジ大学に学ぶ。1906年グリニジ天文台助手,13年ケンブリッジ大学教授,翌年同天文台台長となり,終生この職にあった。恒星内部構造論,恒星進化論に大きな足跡を残し,とくに彼の内部構造理論に基づいて導かれた恒星の質量と光度の関係は観測事実をみごとに説明し,恒星の本質を解明する道を開いた(1924)。また白色矮星(わいせい)についても構造論的な解釈を下した。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

エディントン
えでぃんとん
Sir Arthur Stanley Eddington
(1882―1944)

イギリスの天文学者、理論物理学者。北イングランドのケンダルで12月28日に生まれる。マンチェスター大学、ケンブリッジ大学で物理学を学び、1906年グリニジ天文台の助手となり、恒星系の系統的運動の観測およびその理論的解析を行った。1913年ケンブリッジ大学教授、翌1914年ケンブリッジ天文台長となり、1944年11月22日に死去するまでその地位にあった。

 1916年ごろから恒星の内部構造論と大気構造論の開拓に精力を注ぎ、放射輸送の理論、恒星の質量光度関係やケフェウス型脈動変光星の周期光度関係といった経験則を理論的に導いた。恒星の力学的・熱的平衡の理論をもとに、エネルギー源の問題も考察し、質量エネルギーの重要性に言及、原子核エネルギー説の先駆をなした。1926年の『恒星内部構造論』The Internal Constitution of the Starsは、現在この分野の古典となっている。

 また、一般相対性理論が発表(1916)されると、その意義にただちに気づき、当時イギリスにおいては評価が低かったこの理論のためにひとり奮闘した。1919年の皆既日食の際には、隊長として観測を指導し、太陽の重力による光の経路の湾曲を発見、これは一般相対性理論の検証として多くの関心を集めた。さらに1925年には白色矮星(わいせい)のスペクトル線の重力による赤方偏移を観測するなど、一般相対性理論の天体現象による検証に大きな寄与をした。こうした活動の一方で、一般相対性理論の理論的展開を進め、1923年には『相対論の数学的理論』Mathematical Theory of Relativityを著した。またハッブルによる銀河スペクトルの赤方偏移・距離関係発見の重大さを見抜き、相対論的宇宙論の研究を行い、さらに1930年代に理論的に明らかとなった星の終末におけるブラック・ホール形成をめぐる議論にも関与し、シュワルツシルト面がブラック・ホールの性質をもつことを最初に明らかにした。しかしブラック・ホールの実在性には否定的態度をとった。

 クェーカー信者で、一生を独身で通し、晩年には物理定数の理論、統一場理論、認識論などに没頭した。著書には前出のほか、『物理科学の哲学』The Philosophy of Physical Science(1938)、『基礎理論』Fundamental Theory(1946)の哲学書や、『空間・時間・重力』Space, Time and Gravitation(1920)などの解説書がある。

[佐藤文隆]

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精選版 日本国語大辞典

エディントン

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