●エフォロス
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
エフォロス
Ephoros
[没]前330
古代ギリシアの歴史家。イソクラテスの弟子といわれる。ヘラクレスの子孫のペロポネソス帰還からマケドニアのフィリッポス2世のペリントス包囲 (前 340) にいたる『世界史』 Historiai (30巻) を著述した。歴史を数巻に分冊し,各巻に序をつけた最初の歴史家で,年代記というより,主題別に歴史を扱った。彼の著作はのちのディオドロス・シケロス,ストラボンによって大いに利用され,プルタルコスらも史料として使用した。
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エフォロス
ephoros
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世界大百科事典 第2版
エフォロス【Ephoros】
古代ギリシアの歴史家。小アジアのキュメの出身。イソクラテスの弟子との伝えがある。主著は30巻からなる《歴史》(最後の巻は息子デモフィロスの執筆)で,ヘラクレスの末裔の帰還から前4世紀半ばまでが対象。年代記的ではなく主題ごとに叙述されており,多くの歴史書を参照して書かれている。彼の著作は現存しないが,ディオドロスらの歴史家に利用され,その引用が残されている。【前沢 伸行】
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エフォロス【ephoros】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
エフォロス
えふぉろす
Ephoros
(前405ころ―前330ころ)
古代ギリシアの歴史家。小アジア西岸キメの生まれ。主著は『歴史』30巻で、ヘラクレスの子孫のペロポネソス半島への帰還物語から、紀元前341年のことまでを扱っている。ただし、今日残るのは断片のみで、また第30巻は息子のデモフィロスの作。史料批判の精神に欠けるが、クセノフォンに次ぐ前4世紀の重要なギリシアの歴史家で、その影響はローマ帝政期にまで及んだ。
[清永昭次]
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