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エペソ書【えぺそしょ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

エペソ書
えぺそしょ

『新約聖書』のなかの手紙の一つで、パウロがエペソの教会あてに書いたとされているもの。「エペソ人(びと)への手紙」ともいわれる。エペソEphesosは小アジアの海港都市エフェソスのことで、確かにパウロの伝道活動と密接な関係にあった。ところが、異邦人教会の問題をめぐる教理的論述と道徳的勧めとからなる手紙の内容は、かならずしも、パウロ神学の核心を正面から扱ったものとはいえず、また、エペソという地名が記されている箇所は、本文批評のうえで問題があるため、今日では、これをパウロの真正な書簡とはみなさない説が有力になってきた。もちろん、キリストや教会をめぐる思想には、パウロとのつながりも認められ、その展開の仕方は「コロサイ書」との相互関係を示唆する。おそらく1世紀終わりごろ小アジアにおいて執筆されたものであろう。

[土屋 博]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

エペソしょ【エペソ書】
「新約聖書」中の一つ。使徒パウロがエペソの教会にあてて書いた手紙。ローマの獄中で書いたといわれ、コロサイ、ピリピ、ピレモンの各書とともに「獄中書簡」と呼ばれる。エペソ人への手紙。

出典:精選版 日本国語大辞典
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