●エリス(準惑星)【えりす】
日本大百科全書(ニッポニカ)
エリス(準惑星)
えりす
Eris
準惑星の一つ。太陽系外縁天体の冥王(めいおう)星型天体(太陽系外縁天体であり、なおかつ準惑星クラスの天体)に属する。2003年10月にマイケル・ブラウン、チャドウィック・トルヒージョ、デイビッド・ラビノウィッツにより発見され、ギリシア神話の女神の名をとり、エリスと命名された。大きさは直径約2400キロメートル、質量は約1.5×10の22乗キログラム。軌道長半径は約68天文単位(1天文単位=1億4650万キロメートル)、軌道傾斜角は約44度、軌道離心率は約0.44、公転周期は約557年、衛星数は1(名称はデュスノミアDysnomia)である。直径約2390キロメートルの冥王星より大きなエリスの発見やエッジワース・カイパーベルト天体(惑星になりきれなかった氷の小天体が海王星軌道の外側にベルト状に分布する天体)が数多く発見されたことによって、冥王星は惑星からはずされ、準惑星という新しい天体分類に含まれることになった。
[編集部]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「エリス(準惑星)」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●エリス(準惑星)の関連情報