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エルメティズモ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

エルメティズモ
ermetismo
両世界大戦間にイタリアで興った詩派。錬金術主義。代表的な詩人に G.ウンガレッティ,E.モンターレ,S.クァジーモドらがいる。この詩派の特色は,G.ダンヌンツィオ的な饒舌や感傷性を避けて,隠喩を多く用いながら,言葉の精髄だけを引出そうとすることにあり,孤立のうちに自己の内面の不条理をえぐり出してみせる。やがて,第2次世界大戦とそれに続く抵抗運動とが,詩人たちの目を外界に向けさせたとき,この運動は一つの結末に到達した。より新しい世代に属するこの派の詩人には A.ガット,M.ルーツィ,L.シニズガッリなどがいる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

エルメティズモ(〈イタリア〉ermetismo)
第一次大戦後のイタリアで主流を占めた詩派。マラルメバレリーといったフランス象徴詩の影響を受けて成立。言葉から政治・歴史などの非詩的要素を排除し、純粋に言葉そのものの持つ力を表現することを目指した。代表的詩人にウンガレッティ、クアジーモドなど。

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世界大百科事典 第2版

エルメティズモ【Ermetismo】
20世紀イタリア詩の主流を概括する呼称。錬金術主義と訳される。ただし,その適用に大別して二つの方向性がある。第一は,19世紀から20世紀初めにかけての三大詩人,カルドゥッチパスコリダヌンツィオに代表される旧来の修辞法と鋭く対立し,新たに自由な韻律口語詩をあらわしたウンガレッティ,モンターレ,クアジモドらの純粋詩を総称する。これは批評家アンチェスキの《20世紀イタリアの詩法》(1953)に見られるごとく,イタリアの純粋詩〈エルメティズモ〉を,象徴主義とりわけマラルメからバレリーにかけてのフランス現代詩の流れと重ね合わせようとする態度で,より広く支持されている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

エルメティズモ
えるめてぃずも
ermetismo

イタリア第一次世界大戦後、イタリア詩の主流を占めた詩派。エルメティズモとは錬金術の意。フランスの象徴主義、とくにマラルメとバレリーの影響を強く受け、詩から歴史や政治などの非詩的要素を排除し、ことばの伝達機能を極限まで取り除いて、ことばが本来備えているイメージの喚起力を詩のなかに取り戻そうとする純粋詩を目ざした。1930年代にフィレンツェで発行された『フロンテスピーツィオ』『カンポ・ディ・マルテ』などの雑誌に拠(よ)って多くの詩人たちが登場した。とくに詩集『時間の感覚』(1933)でこの詩法を確立したウンガレッティや、クアジーモド、シニズガッリ、ルーツィが代表的詩人である。また、批評家ボーはこの詩派の理論的支柱となった。しかし第二次世界大戦後、ファシズムや戦争に対する消極的な姿勢が、過酷な抵抗運動を担った詩人や作家たちの厳しい批判を浴びるところとなった。

[川名公平]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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