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エレクトラ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

エレクトラ
Ēlektrā
ギリシア神話上の女性の名。 (1) オケアノスとテテュスの間に生れた女神。虹の女神イリスらの母。 (2) アトラスとプレイオネより生れた7人の娘プレイアデスの一人。ゼウスとの間にダルダノスイアシオンを得た。イタリアの伝承ではエトルリア王コリュトスの妻とされる。 (3) アガメムノンクリュタイムネストラの娘。ホメロスにおけるラオディケが変化したとされる。母とその情夫アイギストスに殺された父の復讐のため弟オレステスを逃し,みずからは2人に虐待されながら弟の帰国を待っている。やがて成長した弟が戻り復讐を成就する。その後,復讐の女神エリニュスたちに追われる弟を守り,ピュラデスと結婚してメドンとストロフィオスを得た。異伝ではオレステスがイフィゲネイアによって人身御供にされたとの知らせにデルフォイにおもむき,誤報であることを知って姉妹3人でアイギストスの子アレテスを殺したとされる。多くの悲劇作家によって題材とされ,アイスキュロスの3部作『オレステイア』 (前 458) の第2部『供養する女たち』に登場するのが現存劇中最も古い。ソフォクレスの『エレクトラ』は前 410年代の作品。エレクトラの母に対する憎悪と復讐の執念が強烈に個性的に描かれている。エウリピデスの同題の作品では,エレクトラはアイギストスによって貧しい農民の妻にされたという設定になっており,この屈辱感が彼女の復讐の念をさらにかきたてるという点で,一層心理的な屈折に富む。ホーフマンスタールの『エレクトラ』 (1904) はソフォクレスの作品を改作したもので,R.シュトラウスによってオペラ化された。

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エレクトラ
Electra
プレアデス星団に属し,光度 3.69等,スペクトル型 B6の巨星自転が速いことで知られる。

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デジタル大辞泉

エレクトラ(Ēlektrā)
ギリシャ神話で、ミケーネ王アガメムノンとクリュタイムネストラの娘。弟オレステスを助け、父を殺した母とその情夫アイギストスに対して復讐を果たす。

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デジタル大辞泉プラス

エレクトラ
ドイツの作曲家リヒャルト・シュトラウスのドイツ語による全1幕のオペラ(1909)。原題《Elektra》。古代ギリシャの同名の悲劇に基づく。

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エレクトラ
アメリカの出版社マーベルコミックが刊行する漫画「デアデビル」シリーズに登場するキャラクター。女性暗殺者で敵役のひとり。また彼女を主人公とした映画作品もある。

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世界大百科事典 第2版

エレクトラ【Ēlektra】
ギリシアの神話,伝説中の3人の女性。(1)大洋神オケアノスの娘で,にじの女神イリスと有翼の女怪ハルピュイアたちの母。(2)巨人神アトラスの娘で,オリオンに追われて星(すばる)になったプレイアデスのひとり。トロイア王家の始祖ダルダノスDardanosの母。(3)ミュケナイ王アガメムノンと妃クリュタイムネストラの娘。トロイア戦争から凱旋した父を母とその情人アイギストスAigisthosが謀殺したとき,幼い弟オレステスを国外に逃し,成人してからいとこのピュラデスPyladēsとともに故国に戻った弟と力をあわせて父の仇を討った。

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エレクトラ【Ēlektra】
アッティカ悲劇の現存作品中,エレクトラのタイトルを有するものは二つある。一つはソフォクレスのおそらくは初期に属する作品であり,もう一つはエウリピデスの前413年に上演された作品である。アガメムノンの遺児エレクトラとオレステスが,父の仇である実母クリュタイムネストラ(クリュタイメストラ)とその愛人アイギストスを殺害する,という行為をめぐって劇が組み立てられている,という点でも両者は共通する。また別に,アイスキュロスの《コエフォロイ》も同一の行為をめぐって創作されており,古くから,三大悲劇詩人を相互に比較するための,かっこうの題材となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

エレクトラ
えれくとら
Ēlektrā

ギリシア神話の女性。ギリシア神話には、3人のエレクトラが登場する。

(1)オケアノスとテテュスとの娘。タウマスの妻となり、虹(にじ)の女神イリスと2人のハルピュイア(アエロとオキペテ)を生んだ。

(2)アトラスとプレイオネとの間に生まれたプレイアデスとよばれる7人の娘のうちの1人。ゼウスと交わってトロヤの始祖のダルダノスと、デメテルに愛されプルトス(富の神)の父となったイアシオンを生んだ。彼女はゼウスに犯されかかったとき、アテネの神像パラディオンのそばへ逃げ込んだが、ゼウスは神像をトロヤの地へ投げ落とし、あえて彼女と交わった。

(3)ミケナイ(ミケーネ)の王アガメムノンとクリタイムネストラとの娘。クリタイムネストラとその情夫アイギストスが、アガメムノンを暗殺したとき、あやうく死を免れた彼女は幼い弟オレステスをミケナイから救い出すことに成功したが、彼女自身は復讐(ふくしゅう)を恐れるアイギストスによって遠い村の農夫のもとに嫁がされ、長い間孤独で貧しい生活を送った。ある日、彼女が父の墓に詣(もう)でていると、そこへ成長した弟のオレステスが現れ、2人は姉弟であることを確認する。父の仇(あだ)を討つ決意を固めたオレステスは、いとこのピラデスとともに宮殿に向かい、自分は死亡したという偽りの情報を流す。宮殿の人々が喜び安心したすきに内部へ忍び込み、母クリタイムネストラとアイギストスとを討つ。

 復讐を果たし王位を取り戻したオレステスは、当然母親殺しの罪でエリニデスに追われる身となったが、エレクトラはアテネ女神の助力により弟が無罪となるまで、陰になり日なたになって彼を守った。オレステスがタウリスでアルテミスの生贄(いけにえ)になったという知らせをエレクトラの姉イフィゲネイアからもたらされると、アイギストスの子アレテスは、ミケナイの王位を奪った。怒ったエレクトラはデルフォイで姉のイフィゲニアに会い、彼女を盲目にしようとした。しかしそのときオレステスが現れていっさいが誤報であったことが判明し、オレステスは王位を奪ったアレテスを殺す。アテネ女神の助力で親殺しの罪から解放されたのち、オレステスは晴れてミケナイの王となり、叔父メネラオスの娘ヘルミオネを妻とした。またエレクトラは、ピラデスと結婚してメドンとストロフィオスを生んだ。

 なお以上の話はアイスキロスの『オレステイア』三部作、ソフォクレスの『エレクトラ』、およびエウリピデスの『エレクトラ』と『オレステス』において語られている。

[小川正広]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

エレクトラ
(Elektra) ギリシア神話のアガメムノンとクリュタイムネストラの娘。弟のオレステスとともに、父王を殺した母とその情人アイギストスを殺して復讐をとげた。

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