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エレジー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

エレジー
elegy
哀歌。語源はギリシア語 elegeiā (嘆き) 。死そのほか人生の悲劇的な諸相に関する瞑想に触発されて,整った韻律や用語で歌われる抒情詩。初め悲嘆として表現された情緒は,永遠的な原理の瞑想に慰めを見出して終る。ギリシア文学では特定の詩型エレゲイアと,この詩型で伝達される情緒を表わす名称であった。したがって主題は死に限られず,戦争,政治的風刺,恋愛なども含んでいた。主題の点で近代エレジーの原型といえるテオクリトスの牧歌的哀歌は,田園詩に分類されていた。エレジーを導入する試みは 16世紀以来ヨーロッパの諸国で行われてきた。イギリスでは 16世紀から 17世紀にかけて,悲嘆の詩に限らず,ペトラルカ風の恋愛詩を含むさまざまな内容の詩をエレジーと呼んでいたが,エレジーと死のつながりはダンが『世界の解剖』 (1611) のなかで「葬送哀歌」という題を用いたことで一層明瞭になった。しかし英詩には哀歌風瞑想詩の系統のエレジーも多く,T.グレーの『墓畔の哀歌』はその代表的な傑作である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

エレジー【Elegy】[映画]
2008年公開の米国映画。イザベル=コイシェ監督。原作フィリップ=ロスの小説「ダイングアニマル」。初老の大学教授と美しい教え子の恋愛を描く。

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エレジー(elegy/〈フランス〉élégie)
悲歌。哀歌。挽歌(ばんか)。
[補説]作品名別項。→エレジー

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デジタル大辞泉プラス

エレジー
フランスの作曲家ジュール・マスネの歌曲(1869頃)。原題《Élégie》。

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エレジー
フランスの作曲家ガブリエル・フォーレのチェロピアノのための二重奏曲(1883)。原題《Élégie》。チェロと管弦楽伴奏による編曲も知られる。

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エレジー
清水邦夫の戯曲副題の夢は舞う」。1983年9月、宇野重吉演出主演により、劇団民芸初演。第35回読売文学賞(戯曲賞)受賞

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世界大百科事典 第2版

エレジー【elegy】
今日一般に〈悲歌〉〈挽歌〉など,哀愁を歌う詩を指す語として理解され用いられている言葉。この名称で伝わる詩文のジャンルの歴史は古く,その始源は前7世紀ギリシアの詩人たちにさかのぼる。語源は不明であるが,小アジア系統の楽器あるいは楽曲に由来すると推測されている。ギリシア人は一般にの伴奏によって歌われる,六脚詩一行と五脚詩一行を交互に連ねた二行連詩からなる短詩形の詩をエレゲイアelegeiaと呼び,その形と名称は古代ローマの詩人たちの間でも踏襲されている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

エレジー
えれじー
elegy

悲歌、挽歌(ばんか)。ギリシア語のエレゲイアelegeia(哀悼歌(あいとうか))に由来し、親しい人の死、ひいてはこの世のはかなさを悲しみ嘆く詩。形式的には六歩格(ヘクサメトロス)に五歩格(ペンタメトロス)をつけた2行を1単位にし、内容的には哀悼、哲学的論考、死者の慰めからなり、人生の意味、死の覚悟など親愛なる人間の死を契機として作者の死生観を吐露する詩である。古代小アジアの哀悼歌の様式がギリシアに伝わったものであり、ローマの詩人カトゥルスやオウィディウスらに受け継がれ、やがてドイツやイギリスの詩人たちによって踏襲され、発展した。ギリシアのエレゲイアの形式に従う詩は、政治詩、献辞、教訓詩、エピグラムなどの内容をもっており、古典時代に頻用されたが、近代に至っては詩型よりも内容が重視され、とりわけ身近な人たちの死や不幸について、悲哀の心情をせつせつと吐露する詩のことをさすようになった。代表的作品には、ミルトンが溺死(できし)した友人エドワード・キングを哀悼した『リシダス』をはじめとして、ゲーテの『ローマ哀歌』、シラーの『逍遙(しょうよう)』、ラマルチーヌの『湖(みずうみ)』、トマス・グレーの『墓地の哀歌』、シェリーが友人キーツの死を歌った『アドネイス』、テニソンの『イン・メモリアム』などがあるが、20世紀最大の悲歌はリルケの『ドゥイノの悲歌』であり、在来の個人的感懐を脱して、種々の権力に圧殺されつつある人間の状況を訴えたもので、現代詩に多大な影響を与えた。

[船戸英夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

エレジー
〘名〙 (elegy élégie) 悲しみの詩。死者を悼(いた)む詩。転じて、悲しみを歌う音楽。悲歌。哀歌。挽歌(ばんか)
※緑蔭茗話(1890‐91)〈内田魯庵〉「後年有名なるエレジーを作り」

出典:精選版 日本国語大辞典
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