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エレバン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

エレバン
Yerevan
アルメニアの首都。1936年までエリバン Erivan'。トルコとの国境近く,南に傾斜した標高 850~1300mの高原上にある。アラス川支流ラズダン川に臨み,左岸に中心市街,右岸に新興住宅地や森林公園が広がる。前8世紀に要塞のあったことが考古学的に明らかとなっている。6世紀からアルメニア王国の一部となり,607年には記録にも現れている。交易の要地にあったため,古来しばしば他民族の支配下に入った。1582年トルコ領,1604年ペルシア領を経て,1827年ロシア領。1936年アルメニア=ソビエト社会主義共和国の首都,1991年独立したアルメニアの首都となった。セバン湖から流出するラズダン川に建設された水力発電所の電力を利用して,工業が急速に発展。アルメニア第一の工業都市で,化学(アセチレン,プラスチック,合成ゴム,タイヤ),アルミニウム,機械(電機,工作機械,自動車,タービン,コンプレッサ),食品(ワイン,ブランデー,果実缶詰,製粉)などの工業が盛ん。アルメニア科学アカデミー(1943創設),エレバン大学(1920創設)をはじめとする各種大学,劇場,歴史博物館,マテナダラン古文書館(1920創設)などの教育・文化施設がある。ジョージア(グルジア)の首都トビリシアゼルバイジャンの首都バクーを結ぶ鉄道から分岐する支線が延び,空港もある。人口 111万6600(2010推計)。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

エレバン(Erevan)
アルメニア共和国の首都。前7世紀に建設された古都。ばら色の石造建築物が多い。人口、都市圏111万(2008)。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

エレバン【Erevan】
ザカフカス地方,アルメニア共和国の首都。人口128万3000(1991)。ザカフカス有数の工業,文化,学術の中心都市の一つ。1936年までエリバンErivan’と呼ばれた。トルコ,イランとの国境を流れるアラクス(アラス)川の左岸に広がるアララト盆地に位置し,標高850~1300m。アラクス川の支流ラズダン川が市を貫いて南に流れ,北西にアラガツ山(4090m)がそびえ,南にアララト山(トルコ領)をのぞむ。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

エレバン
えればん
Ереван/Erevan

アルメニア共和国の首都。人口124万8700(1999)。1920年に首都となり、1936年まではエリバニЭривань/Erivan'とよばれた。カフカス地方南部のアラクス川の広い谷に位置し、その支流ラズダン川に沿う。市域は河岸段丘から火山性の山脈の山麓(さんろく)に広がり、標高は850~1300メートル。北西にアラガツ山、南はアラクス川谷を隔てて名峰アララト火山(トルコ領)を望む風光明媚(めいび)な高地にある。月平均気温は、1月4.2℃、7月24.8℃。市域は7区よりなる。鉄道支線に沿い、二つの空港がある。世界でも有数の古都で、紀元前7世紀にエレブニ城があった所とされ、市名はこれに由来する。17世紀からペルシア領、ついでエレバン・ハン国の中心地となった。隊商路の中心でもあり、手工業と商業で栄え、1828年にロシアに併合された。

 市は、「セバン湖―ラズダン川カスケード」(同一水系の水力発電所集団)にかかる数座の発電所や、郊外の大型火力発電所から電力の供給を受けて、工業を発展させた。電気機器、ケーブル、自動車、ポリビニル・アセテートなど近代工業製品のほか、ぶどう酒、ブランデー(アララト印はとくに有名)、石材、たばこ、工芸品など伝統品の生産も知られている。市の中心に広場があり、これを中心とする円の内側に展開する旧市街と、その外側の北方や東方に発達した新市街とが対照的である。市街の建築物を彩るとりどりの凝灰岩、花崗(かこう)岩、大理石は、当市付近で採取されたものである。ゾラバル聖堂(16世紀末の建物で、8教会よりなる)をはじめ、アルメニア正教会に関する歴史的建築物が多い。

[渡辺一夫]

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精選版 日本国語大辞典

エレ‐バン
(Erevan) アルメニア共和国の首都。前七世紀に建設された古都で、ばら色の石造建築物が多い。

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