●オオウヨウラク
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
オオウヨウラク
Ocenebra inornata; Japanese oyster drill
軟体動物門腹足綱アクキガイ科。殻高 5cm,殻径 3cm。殻は厚質堅固,螺塔は円錐形状に高くなり,太い縦肋は螺層の肩で角張り,ときに棘となる。殻は褐色であるが,黄白色地に褐色帯をめぐらすこともある。殻口は卵形で,下端の水管溝はほとんど閉じて管状になっている。ふたは革質で褐色。北海道から九州,朝鮮半島,中国沿岸の潮間帯付近の岩礫底にすむ。肉食性で,二枚貝類などに穴をあけて肉を食べるため,カキ養殖などの害貝となっている。北アメリカ西岸には種ガキとともに移入されてすみついている。
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