●オゾン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
オゾン
ozone
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朝日新聞掲載「キーワード」
オゾン
(2007-02-22 朝日新聞 朝刊 宮城全県 2地方)
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デジタル大辞泉
オゾン(ozone)
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典
オゾン
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世界大百科事典 第2版
オゾン【ozone】
出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
オゾン
おぞん
ozone
酸素の同素体。特有なにおいをもつことから、ギリシア語のozein(におう)にちなんで命名された。大気中には、雷雨の発生や光化学反応の結果生じたオゾンが0.02ppm程度含まれている。紫外線に富む高山、海岸、森林などの空気中に存在し、さわやかな感じのもととなっている。ただし、多量に存在するときは、かえって不快感を感じさせる。なお、成層圏には地表の250倍もオゾンを含むオゾン層が存在し、これが太陽光のうち高エネルギーの部分を吸収し、地表への到達を妨げるため生物の生存にたいせつな役割を果たしている。
乾いた酸素や空気中で高圧放電に際して生じるほか、黄リンが空気中でゆっくり酸化するとき、水をフッ素で分解するとき、紫外線やX線、陰極線などが空気中を通過するとき、また硫酸の電解などに際しても生じる。多量につくるには、放電を利用したオゾン発生器などを用いる。
気体では独特のにおいをもつ淡青色、液体では青色、固体では暗紫色である。気体の分子構造は二等辺三角形で、二つの構造の共鳴として表される。
水には酸素よりもよく溶け、常温では徐々に分解して酸素となるが、二酸化マンガンや白金粉末は分解を促進する。酸化力が強く、銀、水銀も常温で酸化され、過酸化銀Ag2O2および酸化水銀Hg2Oとなる。また、ヨウ化カリウム水溶液からヨウ素を遊離する。これらの反応は、オゾンの検出や定量に使われる。有機色素は脱色され、ゴム、コルクなどは侵される。細菌、ウイルスの除去のため、空気の浄化、上水道の殺菌、廃水処理に用いるほか、香料の合成、脱臭、有機物の構造決定などに用いる。吸入により呼吸器が冒されるので注意が必要である。毒性が強く、微量でも長時間吸入すると中毒するので、きわめて危険である。
[守永健一・中原勝儼]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
オゾン
出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版
オゾン
オゾン
ozone
O3(47.9982).酸素の同素体で,常温で特異臭をもつ無色の気体.液体は暗青色,固体は黒青色.空気または酸素の紫外線・放射線照射,放電により生成するので,大気中に存在することもある.融点-192.7 ℃,沸点-111.9 ℃,臨界温度-12.10 ℃.第一イオン化エネルギー1209 kJ mol-1(12.53 eV).水に対する溶解度は低く,100 mL に対する溶解度は49 mL(0 ℃).液体窒素には可溶であるが,液体酸素とはほとんどまじらない.分子は二等辺三角形型で頂角116.79°.等しい二辺の原子間距離O-O 0.127 nm.常温で徐々に分解して酸素となる.二酸化マンガン,白金粉末などは分解を速める.酸化力が強く常温で銀,水銀を酸化して過酸化銀,酸化水銀とする.ヨウ化カリウム溶液に通じるとヨウ素を遊離する.この反応で生成するヨウ素濃度を吸光光度法で決定して,オゾン定量に用いる(ヨウ化カリウム法,JIS B 7957).酸化力が強いため,漂白,飲料水・下水などの処理,化学合成上などで用いられる.空気中に1~2 ppm 含まれていても2時間呼吸すると,頭痛や胸痛をもたらす.眼は刺激しない.動物実験により50~60 ppm で短時間でも人体に危険とされている.労働安全衛生法・同施行令により,「労働者に健康障害を生ずるおそれのある物」で,譲渡し,または提供する相手方に「名称等を通知すべき危険物及び有害物」に指定されている.大気中の微量オゾンの定量には,エテンとの反応による化学発光法と紫外線吸収法(254 nm)が用いられる.大気中に含まれるオゾン全量の推定は,地表に到達する太陽からの紫外光を分光光度計により分光して,オゾンによる吸収強度の波長依存性をオゾンの吸収波長強度比と比較して行う.[CAS 10028-15-6][別用語参照]光化学オキシダント,光化学スモッグ
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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