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オッカム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オッカム
Ockham, William; William of Occam
[生]1280頃.オッカム?
[没]1349. ミュンヘン
イギリスの神学者。フランシスコ会士。言葉や概念は事物の客観的形象を与えず,普遍とはただ考えられた記号としてのみ妥当し,実在するものは個別的存在のみであるとする唯名論を述べ,神は伝統的な証明の領域をこえ,神学は厳密には学的妥当性を有しないが,信仰において承認される事実であるとした。教皇によって召喚され,バイエルンヘ逃亡 (1328) 。霊的世界の権威と世俗権力の対立状況からルートウィヒ4世に庇護される。 1328年破門。教皇至上主義を批判し,ルターの先駆者とみなされる。ルートウィヒの死後教会との和解を試みるうちに死去

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

オッカム(William of Occam)
[1285ころ~1349ころ]英国のスコラ哲学者。実在論に反対して唯名論を唱え、英国における経験論を開いた。オッカムのウィリアム

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

オッカム【William of Ockham(Occam)】
1285ころ‐1349
神学者,論理学者。イギリス,ロンドン近郊のサリーで生まれ,フランシスコ修道会に入って後オックスフォード大学で神学を学び,神学教授の資格を取得したが,彼の学説異端視する大学当局者の妨害のため現実に就任することができなかった。異端の嫌疑にこたえるため1324年アビニョン教皇庁に召喚されたオッカムは,滞在3年目に当時フランシスコ会を二分していた〈清貧〉論争にまきこまれ,以後彼の生活は激変する。清貧を厳格な意味にとるべきことを主張して,教皇ヨハネス22世の決定に反抗したフランシスコ会総長チェゼナのミカエルの指示によって清貧問題を研究したオッカムは,教皇の誤りを確信するにいたり,ひそかに総長に従ってアビニョンを逃れ,反教皇の立場をあきらかにして帝位についていたバイエルンのルートウィヒ4世の庇護を求める。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

オッカム【William of Ockham】
1285頃~1349頃 没年は1347年とも イギリスのスコラ哲学者・神学者。唯名論的論理学を基盤に認識論等を展開、神に関する多くのことは論証によって知られることではなく、ただ信じられることだとした。フランシスコ会の同志とともに教皇を批判。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

オッカム
おっかむ
William of Ockham
(1280/1285―1349)
イギリスのスコラ哲学者。オッカムのウィリアムともよばれる。イングランドのオッカムに生まれる。若くしてフランシスコ会の修道僧となり、オックスフォードに学び、やがて神学を講じたが、異端の嫌疑をかけられ、修道会の貧困の教説と教皇権の問題も加わって、破門されつつも教皇ヨハネス22世およびベネディクトゥス12世Benedictus (在位1334~1342)に抵抗した。彼の哲学と神学には論理学的観点が貫かれており、『論理学大全』Summa Logicaeに代表されるその立場は唯名論と目される。彼は、ことばを文字、音声、概念に区別したうえで、普遍は概念としてのことばであるとする。音声および文字が取り決めによって成立した記号であるのに対し、概念は理解の働きとして事物の自然的な記号である。「人間」はあくまでも個物の記号であるが、かならずしも個物を代表する(指す)とは限らず、「人間は名詞である」においては音声を、「人間は種である」においては概念を代表する。実在は個物のみであり、個物を認識する直覚知notitia intuitivaこそが明証的知識の基礎となる。この考えは、多くの神学的命題を信じられるべきものとし、これと経験的知識との分離を促し、近世の自然科学的思想の先駆となった。「オッカムの剃刀(かみそり)」とは、彼が議論にしばしば用いた「必要なしに多くのものを定立してはならない」という規則のことである。[清水哲郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

オッカム
(William of Ockham ウィリアム=オブ━) イギリスのスコラ哲学者。実在論に反対して唯名論を唱えた。「必然性なしに多くのものを定立してはならない」という規則(「オッカムの剃刀(かみそり)」)を提唱したことで知られる。(一二八五頃‐一三四九頃

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

オッカム
William of Occam
1285ごろ〜1349ごろ
イギリスのスコラ哲学者
フランチェスコ修道会に属し,普遍はたんに名目にすぎず,個物のみが実在するとの極端な名目論を展開し,理性と信仰,哲学と神学の分離を宣言。個別尊重の実証主義・経験主義を重視する近代思想の先駆者となった。1324年異端の疑いで召喚されたが,バイエルン侯ルートヴィヒ(神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世)に保護された。政治思想面でも,世俗政治における教皇権力の介入を排して,新しい領域を開いた。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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