@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

オペロン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オペロン
operon
微生物の遺伝子組織は,酵素などの蛋白質に直接対応する構造遺伝子と,数個の構造遺伝子をまとめて制御するリプレッサーおよびオペレーターとから成るが,同一オペレーターによって同時に調節される一組の構造遺伝子をオペロンという。オペロンという呼び名は,1961年に J.F.ジャコブと J.L.モノ提唱したオペロン説による。同一オペロンに属する各遺伝子の情報によって合成される酵素や蛋白質は,代謝あるいは機能のうえで関連し合っていることが多い。たとえば大腸菌のトリプトファン合成に関係している5種類の酵素は,同じ一群のオペロンをなす遺伝子に支配されている。同一オペロンに属する遺伝子は,DNA鎖上でも隣合う位置に存在しているが,リプレッサーなどを支配する調節遺伝子は,必ずしもオペロンに隣接していない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

オペロン(operon)
一つの形質を発現させる遺伝単位DNA鎖上に隣接して存在する遺伝子群と、さらにこれに隣接する作動遺伝子をいう。作動遺伝子によって、遺伝子群からの伝令RNAの転写の開始が制御されている。1961年にフランスのフランソワ=ジャコブジャック=モノーがこの学説を提唱。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

オペロン
 F. JacobとJ. Monodによって定義された概念で,一つの調節遺伝子によって抑制されている一まとまりの遺伝子の単位.代表的な例は,大腸菌のラクトースオペロン.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

おぺろん【オペロン】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

オペロン【operon】
遺伝子の形質発現に関する、 DNA 上の機能単位。一つのオペレーターおよびこれによって制御される、いくつかの構造遺伝子群よりなる。通常、オペレーターにリプレッサーが結合し、遺伝子は不活性化している。リプレッサーが特定の誘導物質と結合すると、構造遺伝子の転写が起こり、 mRNA が合成される。1961年にジャコブとモノーがタンパク質合成の調節に関する機構として提唱。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

オペロン
おぺろん
operon
1ないし数個の遺伝子からなり、同じ調節作用を受け、同時に発現する遺伝学的調節単位。1961年にフランスのジャコブF. JacobとモノーJ. Monodは大腸菌の乳糖代謝の調節機構の研究から酵素合成は調節遺伝子によりオペロンとよばれる遺伝子群を単位として調節されているという「オペロン説」を提出した。この説によると、オペロンの一端にはオペレーターoperatorとよばれる部分があり、オペロン外にある調節遺伝子の作用を受け入れる。調節遺伝子からつくられる調節物質(抑制体とよばれるタンパク質)がオペレーターに結合すると、そのオペロンに属する遺伝子からの伝令RNAの転写が抑制され、酵素は合成されない。抑制体が外部から加えられた誘導物質による不活性化などのためオペレーターに結合できないときには、伝令RNAの転写がおこり、酵素が合成される。一つのオペロンに属する遺伝子は一続きの伝令RNAとして転写され、同時に調節されている。細菌類では多くの酵素系がオペロン単位で調節されていることがわかっている。しかし菌類など真核生物ではオペロン単位による調節の例が少なく、異なる調節機構も働いているものと推定されている。[石川辰夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

オペロン
〘名〙 (operon) 特定の発現制御遺伝子(リプレッサー、オペレーター)によって同調的調節を受けている遺伝子群。遺伝子発現に関する染色体上の単位。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

オペロン
オペロン
operon

遺伝的単位の一つ.一組のレプレッサーとオペレーターにより,その遺伝情報のタンパク質への翻訳を同時に制御されている隣り合った構造遺伝子群をオペロンという.1961年,F. JacobおよびJ.L. Monod(モノー)によって提唱された.オペレーターはレプレッサーの作用を受ける部位で,レプレッサーが存在しないときはオペロンに属するすべての遺伝子の形質が発現するが,レプレッサーが存在すると,それがオペレーターにはたらいて,形質発現を停止させる.この調節機構には2種類のものがあり,その一つは,誘導物質を加えるとこれがレプレッサーに付き,そのためレプレッサーはもはやプロモーター部位にはたらかなくなって酵素合成が誘導される.これは主として分解酵素系にみられる現象である.他方では,レプレッサーは抑制作用をもたないアポレプレッサーの形で存在し,そこへコレプレッサーが存在してはじめてレプレッサーとしての作用をもつようになり,いままで高い酵素活性を維持していた酵素の合成が止まるような系で,主として合成酵素系にみられる現象である.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

オペロン」の用語解説はコトバンクが提供しています。

オペロンの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation